犬の体を温めるメリットとは?4つの効果と注意すべきポイント

犬の体を温めるメリットとは?4つの効果と注意すべきポイント

『犬の体を温めるメリットと効果』についてまとめました。犬の体の温め方、犬の体を温める時に注意すべきポイントを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の体を温めるメリットと効果

白い毛足の長いマットにビーグル

1.免疫力の向上

犬の体を温めると、免疫力が向上するという効果を期待することができます。

免疫力は、犬の体にとって異物である細菌・ウイルス・ガン細胞を排除してくれるシステムです。犬の体に異物が侵入してきた時、免疫細胞によって排除されます。

しかし、何等かの理由によって免疫力が低下している時、感染症や病気にかかりやすくなってしまうことがあります。

犬の免疫力を向上させる方法のひとつが、体を温めることです。全身の血流が良くなることで免疫力の向上を期待することができます。

浴槽に、犬の手足の先が浸かるくらいまでお湯を入れ、足湯をするのがおすすめです。お湯は35℃くらいがよいと思います。

注意すべきポイントは、足湯の後、ドライヤーを使って手足の先を十分に乾かすことです。少しでも濡れていると、冷えの原因になってしまいます。

2.消化が良くなる

犬の体を温めると、消化が良くなるという効果を期待することができます。

お腹を冷やしてはいけないとよく言いますが、犬もお腹を冷やしてはいけません。消化不良を起こしやすく、軟便・下痢・嘔吐・食欲不振の原因になることがあります。

腸では、腸内細菌によって免疫細胞が作り出されます。お腹が冷えているとシステムが正常に働かなくなってしまい、免疫力の低下・感染症・風邪などのリスクが増えます。

犬の消化を良くする方法のひとつが、お腹を温めることです。冷えから守るため、犬用の腹巻を活用するのがおすすめです。飼い主の服をリメイクしてもよいですし、中型以上の犬であれば、人間用の腹巻でもよいと思います。

注意すべきポイントは、消化不良を起こしたり、軟便をしたり、少しでもお腹の調子が悪いと感じたら、すぐに動物病院へ行くことです。冷えが原因の場合、悪化しやすいためです。

3.腎臓病の予防

湯たんぽに顎をのせる白黒の犬

犬の体を温めると、腎臓病を予防するという効果を期待することができます。

犬も腰や背中が冷えやすいです。とくに背中を冷やしてしまうと、腎臓の血流を悪くします。

犬は自分の手足や鼻先や口を器用に使ってグルーミングをしますが、腰や背中にまではなかなか届きません。このことも血流が悪くなりやすい原因です。

犬の腎臓病を予防する方法のひとつが、体を温めることです。私がおすすめしたいのは、マッサージと湯たんぽの組み合わせです。犬にも使いやすいサイズの犬用湯たんぽがあります。人間用でも大丈夫です。

湯たんぽで犬の腰や背中を温めます。そして、飼い主の手で優しくマッサージをします。血流を良くするイメージで行ってみましょう。

注意すべきポイントは、湯たんぽによる低温火傷です。犬の皮膚に長時間当て続けないようにしましょう。

4.胃腸の働きを良くする

犬の体を温めると、胃腸の働きを良くするというメリットを期待することができます。

犬の内臓が冷えると、下痢をしやすくなります。冷えによって自律神経が乱れ、腸の蠕動運動が活発になりすぎてしまうことが原因です。

「うんちがいつもより緩いかも…」と感じた時点で対策をした方がよいです。できれば、内臓を冷やさないよう事前に対策したいです。

下痢になると、犬もお腹が痛くなります。何度もトイレに行きたがることもあります。粗相をしやすくもなります。

犬の胃腸の働きを良くする方法のひとつが、体を温めることです。おすすめは、ドッグフードに体を温めてくれる食材をトッピングすることです。

  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • ブロッコリー

犬が好みやすく体を温めてくれるメリットや効果を期待することができる食材です。

注意すべきポイントは、何と言っても食べすぎです。意外とカロリーが高い食材ですので、少量をトッピングするようにしましょう。おやつの代用として与える時も量に注意しましょう。

まとめ

セーターを着たヨーキー、落ち葉

犬の体を温めるメリットと効果を4つ解説しました。

  • 免疫力の向上
  • 消化が良くなる
  • 腎臓病の予防
  • 胃腸の働きを良くする

愛犬の体、冷えていませんか?寒がっていなくても、体が冷えてしまっていることがあります。内臓の冷えは飼い主にもなかなか分からないですよね。

毎日できる「温活」、愛犬と一緒に始めてみませんか?

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