犬のヒゲに絶対してはいけない『NG行為』3選

犬のヒゲに絶対してはいけない『NG行為』3選

ぴょこぴょこと反応するように動く犬のヒゲは、どことなく可愛らしさを感じますよね。犬のヒゲはどのような役割を持つのか、そして犬のヒゲに気をつけなければいけないことはあるのでしょうか。今回は、犬のヒゲに関して解説していきます。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬の『ヒゲ』にはどのような役割があるの?

犬のヒゲ

普段から愛犬の顔を見ている人でも、なかなかヒゲに注目している人は少ないのではないでしょうか。よく見てみるとぴょこぴょこと何かに反応するかのように動く犬のヒゲは、とても愛らしいチャームポイントです。

犬のヒゲは、他の被毛とは違い『触毛』と呼ばれる太くて硬い毛質を持っています。ヒゲの根本部分には感覚器官があり、血管や神経が通っています。

このヒゲを使い周囲のものや情報を感知したり、時には犬の気分を表す心理状態のバロメーター的な役割を担うこともあります。

基本的には犬のヒゲを切っても問題はない

トリミング中の犬

犬のヒゲは特殊な毛ではありますが、被毛と同じように徐々に伸びます。そのため、長くなってくると「切ってもいいのかな?」と疑問に思う飼い主さんもいるでしょう。

基本的には犬のヒゲは切っても問題ありません。ある一定の条件下でなければ、トリミングサロンなどで手入れしてもらっている犬も多いです。

ただし、犬のヒゲを切る際はヒゲの生えている根本に注意が必要です。先ほどお話しした通りヒゲの根元には感覚器官があるため、傷つけてしまうと痛みを伴います。ヒゲの根元より少し上の部分でカットしてあげましょう。

犬のヒゲに絶対してはいけないNG行為3選

ダックスフンド

感覚器官の役割も担っている重要な犬のヒゲは、犬の生活を手助けしている部位でもあります。そんな犬のヒゲは丁重に扱わなければいけません。ここでは犬のヒゲに絶対してはいけないNG行為を紹介します。

1.高齢犬のヒゲを不用意に切る

通常、犬のヒゲはある程度長くなったら切っても問題ないと言われています。しかし、それは正常な健康状態であり若い犬のみです。

すでに聴覚や嗅覚が衰えているシニア犬や、生まれつき目や耳、鼻が不自由な犬の場合は、ヒゲで周囲の情報を感知しています。不用意に切ってしまうと感覚が鈍ってしまい、物にぶつかったり転んだりといったリスクが高くなるのです。

したがって、高齢犬や障害を持つ犬に関しては不用意にヒゲを切ることはせず、あまりにも長いと感じたらかかりつけの動物病院などで相談してみましょう。

2.むやみやたらと犬のヒゲに触る

犬の鼻アップ

ここまでお話ししているように、犬のヒゲは感覚器官の役割を果たしています。周囲にあるものに触れることで「何かがある」と感知できるのです。

そんな敏感センサーとも言えるヒゲをむやみやたらと触る行為は、犬にとって非常に不愉快です。ヒゲを触られるたびに反応してしまうため、疲れてしまったりストレスになったりする恐れがあります。

からかい半分、遊び半分で触っていると次第に「また飼い主か」と反応が薄くなり、本来のヒゲの役割が薄れてしまう恐れもあるので気をつけましょう。

3.ヒゲを抜く

犬のヒゲは他の毛とは違い太くて硬いです。またヒゲの根元には感覚器官があり、血管や神経が通っています。したがってヒゲを抜こうとすると、とてつもなく強い痛みが走るのです。

無理にヒゲを抜こうとすると血が出てしまう恐れもありますし、何より犬が痛みを感じることで強いストレスや恐怖を感じてしまいます。

また、これがトラウマになり飼い主に触れられることを嫌がるようになる犬もいるため、絶対にヒゲを抜こうとはしないでください。

まとめ

仰向けになり寝転がる柴犬

いかがでしたか。犬のヒゲは、犬が物にぶつからないよう感覚器官の役割を果たしています。その役割は歳を重ねれば重ねるほど重要になるので、シニア犬のヒゲはむやみに切らないよう注意しましょう。

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