犬の留守番でやってはいけない『5つのタブー』

犬の留守番でやってはいけない『5つのタブー』

犬にとって留守番はさまざまな不安要素があります。なるべく安心・安全に留守番してもらうために、飼い主は留守番中や留守番前の行動に気をつけなければいけません。今回は、犬の留守番でやってはいけないタブーを紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

留守番中は犬が安心して過ごせる安全な環境を整えて

ケージ内で休む子犬

留守番中、犬たちはひとりぼっちで不安な時間を過ごしています。慣れてくると落ち着いてお昼寝したりひとり遊びをしたりして過ごせるようになりますが、慣れるまでは安心・安全な環境を整えてあげる必要があります。

もちろん留守番に慣れた後も、犬にとって快適に過ごせる環境を整えてから出かけることは必須です。少しでも愛犬が安心して過ごせるよう、直前の飼い主の行動や留守番中の環境には十分気を配りましょう。

犬の留守番でやってはいけない『5つのタブー』

ケージの中で遠吠えする犬

飼い主の行動や部屋の環境によっては余計に愛犬を不安にさせてしまったり、留守番時のストレスを増幅させてしまう恐れがあります。ここでは犬の留守番でやってはいけないタブー行為について紹介します。

1.外出直前までたくさんかまう

「留守番中は寂しい思いをさせてしまうから」と外出直前までたくさんかまってしまう飼い主さんは多いでしょう。しかし、外出直前までたくさんスキンシップを取ってしまうと、余計に留守番中に寂しさを感じやすくなってしまいます。

外出する少し前まではたくさん遊んだり散歩したりして体力を消耗させ、外出する直前はなるべくかまわないようにし、愛犬の気持ちを落ち着かせてあげる方法がおすすめです。

2.外が見える場所で留守番させる

窓から外を見る子犬

「留守番中は退屈だろうから」と外が見える場所にケージや寝床などを設置してあげる飼い主さんもよく見かけます。しかし、なるべく外は見えないよう配慮してあげることが大切です。

犬は外が見えてしまうと、つい警戒心が強まってしまいます。留守番中に不要な心配や不安を抱えなければならなくなってしまうので、なるべく外が見えない場所にケージやベッドなどを設置してあげましょう。

3.体に合っていない狭いケージに長時間閉じ込める

ご家庭によって、自由にある程度の範囲を歩き回れるようにしていたり、ケージの中に入ってもらっていたりと対応は異なるでしょう。もしもケージの中で留守番させる場合は、なるべく愛犬にとって余裕のある広さを用意してあげてください。

体に合わないほど小さく狭いケージを用意してしまうと、長時間同じ体勢で閉じ込められなければなりません。強いストレスにつながりますし、体を痛めてしまう恐れもあるので、余裕を持って体勢を変えられる広さは用意してあげましょう。

4.犬の手が届く場所に食べ物を放置する

テーブルの上に顔を出す犬

自由に部屋の中を歩き回れるようにしている場合は、特に室内の安全面に注意が必要です。犬の手が届く場所に食べ物を放置していたりすると、飼い主がいないのをいいことに誤食してしまう恐れがあります。

中には食べてしまうと中毒症状を引き起こすものもあるため、犬が誤飲しやすいものや誤食しそうなものは、必ず見えない手の届かない場所に片付けてから出かけましょう。

5.室温を適切に設定せず出かけてしまう

犬の留守番中は、室内の温度にも気を配る必要があります。夏場や冬場は、犬にとって最適な室温を保つため、暖房器具やエアコンなどを活用しましょう。

適切な室温設定や対策を取らずに出かけてしまうと、寒さから体調不良を引き起こしたり、夏場は熱中症のリスクもあります。犬にとって最適な室温は20〜25℃と言われているので、この室温を目安に暖房器具やエアコンを活用しましょう。

まとめ

ドアの前で伏せる犬

いかがでしたか。犬が落ち着いて快適に留守番するためにも、飼い主の対応はとても重要です。快適な環境を整えることはもちろん、出かける前の行動にも細心の注意を払い、少しでも留守番に対して不安を抱かせないよう配慮しましょう。

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