犬と同じベッドで一緒に寝るという飼い主は意外と多い
皆さんは愛犬と一緒に眠ることはありますか。「いつも同じベッド(布団)で眠っている」「愛犬はケージの中で眠る」「寝室には一緒に入ってくる」など、ご家庭によって様々だと思います。
犬は犬用のベッドやケージの中に設置されている寝床で眠るのが一般的には推奨されています。しかし、家族として過ごしていくうちに「眠るときにひとりぼっちはかわいそう」「一緒に寝たいと甘えてくるから」と、一緒に眠るようになったという飼い主さんは多いです。
しかし、犬と飼い主が一緒にベッドで眠ることに警鐘を鳴らすメディアも多く、様々な意見がネット上でも飛び交っています。
犬と一緒に寝ることはダメなこと?メリットとデメリットを解説
犬と一緒に寝ることは本当にダメなことなのでしょうか。不安になったり疑問を抱く飼い主さんも多いでしょう。ここでは犬と一緒に寝ることで生じるメリットとデメリットを両方解説します。
1.犬と一緒に寝るメリットは?
犬と一緒に寝るメリットは、やはり飼い主と犬の絆が深まりやすいという点です。眠る時も傍に一緒にいることで、犬は飼い主に対して強い愛情や安心感、信頼感を抱くようになります。
また、犬と飼い主が一緒に眠ることでお互いに幸福ホルモンが分泌され、ストレスが軽減される効果も期待できます。
また元々群れで行動していた犬にとって、仲間と一緒に寄り添いながら眠ることは自然なことだと考えられています。そうした意味でも、犬にとって飼い主と一緒に寝ることは本能的な行動とも言えるでしょう。
2.犬と一緒に寝るデメリットは?
「犬と同じベッドや布団で眠らない方が良い」と言われている大きな理由は、大きく分けて衛生面としつけ問題です。
犬には人間が持たない多くの細菌が付着しています。特に口内にはあらゆる細菌が潜んでいるため、日常的にも口と口を合わせるキス行為はするべきでないと注意喚起されています。
こうした理由から一緒に眠っていると衛生面に悪影響を与え、飼い主側(家族)の健康状態を悪化させてしまう恐れがあると言われているのです。特に小さなお子様は影響を受けやすいので注意が必要です。
また、眠っている時も一緒にいることで犬が飼い主に対して強い依存心を持ってしまったり、自分を人間だと勘違いしてしまうことでしつけの面に問題を起こすリスクも懸念されます。
同じベッドで眠るのではなく同じ寝室で眠るなら問題なし!
一緒に眠ることで衛生面やしつけへの悪影響、そして愛犬の睡眠時の安全面にもリスクが生じます。そのため同じ布団やベッドで眠るのではなく、同じ寝室に犬用ベッドを設置することで、『同じ空間で眠る』という方法をとることをおすすめします。
ある程度、距離を取ることで分離不安などを引き起こすリスクを軽減することができますし、飼い主側の衛生面を守ることもできます。また飼い主の寝返りによって、犬がベッドから転落してしまったり、踏まれてしまったりといったリスクも回避できるでしょう。
どうしても同じベッドや布団で眠る場合は衛生面や安全面を考慮して
今までずっと一緒に寝ていた犬の場合、ある日突然、飼い主から離れて眠ることに強い不安や恐怖を抱く犬もいると思います。
その場合は、まず愛犬専用のベッドで眠るところからトレーニングさせ、毎日ではなく数日に1回は一緒に寝るなど少しずつ飼い主への依存度を下げていきましょう。
また、同じベッドや布団で寝た日は必ずシーツや掛け布団を洗濯するなど、飼い主側の寝具を清潔に保つことも忘れないでください。
まとめ
いかがでしたか。犬と飼い主が一緒に寝ることで、絆や信頼関係が深まるといったメリットも期待できます。しかし、衛生面やしつけへの悪影響、そして愛犬の安全面を考えると、手放しで推奨できない習慣です。
なるべく愛犬専用のケージやベッドを寝室に設置し、その中で眠るよう少しずつトレーニングさせていきましょう。