犬にもひとりになりたい時がある!
飼い主さんのことが大好きな犬は、隙きあらば飼い主さんに寄り添い甘えてくるでしょう。そんな犬でも、ひとりになりたい時があるはず。
例えば、疲れている時や体調が悪い時などはひとりでゆっくり休みたいでしょうし、何か不満がある時にはひとりでふてくされることもあるでしょう。
犬がひとりになりたい時、つまり『今は誰とも関わりたくない』と思っている時は、仕草や行動でその気持ちを伝えています。では犬が『今は誰とも関わりたくない』と伝えている時、どのようなサインを見せるのでしょうか?
犬が『今は誰とも関わりたくない』と伝えている時のサインは?
1.目や顔をそむける
飼い主さんが優しい眼差しで見つめると、いつもならうれしそうに見つめ返してくる愛犬が目や顔をプイとそむける。このような時は『構わないで』『関わりたくない』という気持ちを伝えています。
愛犬に目や顔をそむけられるのはショックかもしれません。でも愛犬なりに分かりやすく気持ちを伝えているのですから、その気持ちを尊重してあげたいものです。
しつこく気を引こうとしたり、無理やり目を合わせようとしたりするのは、愛犬のストレスになるのでやめましょう。
2.呼ばれても無視をする
絶対に聞こえているはずなのに、名前を呼んでも「オイデ」と言っても、愛犬が無視を決め込むことはありませんか?犬は聞こえているのに、わざと聞こえていないフリをすることがあります。よく見ると耳だけが正直にピクッと反応していたりします。
『嫌いなお手入れをされそう』『苦手な病院に連れて行かれそう』など嫌な予感がする時や、ドッグランでまだ遊んでいたいのに飼い主さんが呼び戻そうとしている時などに、犬はこの無視作戦をよく使います。
でも愛犬が嫌がることをしようとしているわけでもないのに無視をする時は、『今は誰とも関わりたくない』と思っているのかもしれません。『関わりたくないから無視をする』というストレートな表現をしているのです。
3.犬歯を見せながら唸る
『今は誰とも関わりたくない』という気持ちが強い時は、犬歯を見せながら低く唸ることもあります。
飼い主さんが近づいたり触ろうとしたりした時に、愛犬が犬歯を見せて唸るのなら『近づかないで』『触らないで』『放っておいて』と言っています。
『言うことを聞かないと怒るよ』という警告でもあるので、それ以上近づくと噛みつかれてしまうかもしれません。犬歯がむき出しになっている時は、噛まれる可能性が高いので要注意です。
4.近づくといなくなる
座ったり伏せたりしている愛犬に近づいて行った時に、愛犬がさっと立ち上がって違う場所へ行ってしまうと寂しいですよね。
『嫌われた?』と、心配にもなるかもしれませんが、近づくと毎回いなくなってしまうのでなければ大丈夫です。きっと『今は』誰とも関わらずにひとりになりたいだけでしょう。
ここでしつこく追いかけ回すと、本当に嫌われてしまうかもしれません。愛犬の気持ちを汲んで、そっとしておいてあげましょう。
5.狭い場所へ入り込む
ベッドやソファの下、ハウスの中などに入り込んで『今は誰とも関わりたくない』と伝えることもあります。犬は賢いので、こうした狭い場所には人が入っていけないことを分かっているのです。また、狭い場所が落ち着くのかもしれません。
叱られそうになったり、怖いことがあったりした時などにも狭い場所へ入り込むことがあり、犬にとっての避難場所と言えます。落ち着けば自分から出てくるので、無理やり引きずり出さないようにしましょう。
まとめ
今回は、犬が『今は誰とも関わりたくない』と伝えている時のサインを5つご紹介しました。愛犬がご紹介したサインを見せた時は、基本的にはそっとしておいたほうがいいです。ひとりでゆっくり休むなどして気持ちが満たされれば、きっと普段通りの愛犬に戻るでしょう。
しかし体調が悪くて『今は誰とも関わりたくない』と伝えていることもあります。食欲がなかったり、一日中ひとりで丸まって寝ていたり、どこか痛そうにしていたりする場合は、動物病院を受診しましょう。