1.寝ている犬に触る
犬が寝ている時に、触ったり声をかけるのはやめましょう。
愛犬がスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている姿は、可愛くてつい触りたくなってしまいますよね。しかし、たとえ大好きな飼い主であっても、寝ている時に構われると犬は鬱陶しく感じてしまいます。人間でも、気持ちよく寝ているところを邪魔されるのは嫌ですよね?
飼い主に頻繁に起こされると、犬は落ち着いて眠ることができません。睡眠不足になってしまいますし、飼い主への信頼度も下がってしまうでしょう。
愛犬が睡眠を取っている時は、触りたくなる気持ちはグッと堪えて、見守るだけにしてあげてください。
2.強く抱きしめる
愛犬を見ていると、可愛くてギューっ!と抱きしめたくなってしまいますよね。
人間同士であれば、愛情表現である「抱きしめる」という行為。しかし、犬にとってはそうではありません。多くの犬は、強く抱きしめられることを苦手としています。
犬は抱きしめられると(覆いかぶされて怖い!)と感じたり、(拘束されて不快)だと感じてしまうようです。特に、後ろから突然抱きしめられると、犬はとても驚いてしまいます。咄嗟に噛みついたり、パニックになることもあるでしょう。
犬は強く抱きしめるよりも、優しく撫でたり、寄り添ってあげたほうが喜んでくれます。もしくは、抱っこしてあげると、体も密着できてお互いに良いかもしれませんね。
3.キスをする
人間にとってキスは最大級の愛情表現ですが、相手が犬の場合、この行為はあまりオススメできないのです。
犬にとって、キス(口を舐める行為)には次のような意味があります。
- 親愛、甘え
- 挨拶
- 匂いが気になる
飼い主が犬にキスをすると、嬉しそうにペロペロと舐め返してくれる場合もあるでしょう。しかし、犬とキスをする行為には、感染症のリスクがあります。
- パスツレラ症
- カプノサイトファーガカニモルサス症
これらの病気は、「人畜共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれ、犬から人への感染が確認されています。衛生面を考えると、犬とキスをするのは控えたほうが良いでしょう。
また、「口以外の場所なら大丈夫だよね♪」と犬の頬や頭にキスをする飼い主さんもいるかもしれません。しかし、無理やりキスをしたり、しつこくキスをするのは、犬にとってストレスになることがあるので気を付けてください。
鬱陶しそうに顔を背けたり、手で飼い主を押し返すという反応であれば、犬は嫌がっている可能性が高いです。愛犬の反応を見ながら、スキンシップしてあげてくださいね。
4.長時間のブラッシング
犬のブラッシングは、被毛のお手入れだけでなく、スキンシップにもとても有効です。
ただし、気合を入れて何時間もブラッシングするのはやめましょう。ブラッシングが大好き!というワンちゃんもいるかもしれませんが、多くの犬にとって、長時間人に触られ続けることは疲労の原因になります。
普段のブラッシングや体のお手入れは、長くても20分程度で終わらせるようにしましょう。トリミングなど、どうしても時間がかかる場合以外は、手早く済ませると犬の負担を軽減できます。
まとめ
愛犬を疲れさせている『飼い主のNG行為』4選をご紹介しました。
愛犬が可愛くて、ついスキンシップをやり過ぎてしまう……。そんな飼い主さんはきっと多いと思います。しかし、愛情表現で愛犬を疲れさせてしまうのは嫌ですよね。
犬は「やめて欲しいな」と思っていても、人間の言葉を喋ることができません。多少嫌なことをされても、相手が飼い主さんだからこそ我慢していることもあるでしょう。
まずは愛犬の気持ちになって、スキンシップが過度になっていないか考えてみてください。犬にとって嬉しい愛情表現をすることを心がければ、関係もより良くなるはずです。お互いに嬉しいスキンシップを取って、愛犬との絆を深めていきましょう。