犬の欲求とは?
犬の欲求は大きく分けて3種類存在し、「生理的欲求」「安全欲求」「行動欲求」の3つで成り立っています。
『生理的欲求』は「食べる、眠る、排せつする」などの、生きていくために必要な本能的欲求です。『安全欲求』は、病気やケガにならず健康でいようとする欲求。『行動欲求』は、遊んだり、物を探索したり追いかけたりしたいという、犬の習性からくる欲求です。生殖行為も行動欲求に含まれます。
そしてこれらの欲求が制限されたとき、犬は欲求不満に陥ります。
また、犬は欲求不満からストレスを感じているとき、次のようなサインを出します。
- イタズラをする
- 自分の尻尾を追いかける
- 前足を舐め続ける
- 体調不良
- 無気力
- 攻撃的になる
このようなサインが見られたら、犬は何か欲求不満に陥っている可能性が高いです。原因を探して、対処する必要があります。
また、普段から欲求不満になるべく陥らせないために、対策を学んでおきましょう。
犬の欲求不満を解消する対策とは
では、犬が欲求不満に陥ってしまった場合、飼い主としてどのような対策をすれば良いでしょうか。
1.生活環境を見直す
犬に欲求不満を表すサインが見られたら、まずは生活環境を見直してください。犬が生活している部屋の温度は適切か、寝床やトイレは衛生的か、確認してみましょう。
食事の量や栄養が足りていない場合にも、犬は欲求不満になってしまいます。愛犬に合った食事をさせることも大切です。
また、寝床が騒がしい場所にあると、犬は睡眠不足になってしまいます。落ち着いて眠れる環境を整えてあげることも、犬のストレスを軽減させることに繋がりますよ。
2.運動をさせる
犬の欲求不満の原因に多いのが、運動不足です。犬がストレスをためないように、散歩にはしっかり行くようにしましょう。
犬種や年齢によって、必要な運動量は異なるので、愛犬に合った散歩の時間を確保するようにしてください。
運動量がたくさん必要な犬の場合は、ドッグランに行くのもオススメです。思いっきり走ることで、犬は心身ともにリフレッシュできます。
3.スキンシップを増やす
犬は、家族とコミュニケーションを取るのが大好きな動物です。飼い主との触れ合いは、犬に安心感や幸福感をもたらします。
犬が近づいてきたら、撫でたり、話しかけたりするようにしましょう。ブラッシングや体のマッサージも、愛犬との絆を深めてくれますよ。
ただし、犬が寝ているときや、落ち着いてゆっくりしている時には、そっとしておいてあげましょう。かまいすぎは逆にストレスになる可能性があります。
4.犬の好奇心を刺激する
いつも同じ生活、同じおもちゃ、同じ散歩ルート。こういった生活では、犬は退屈で好奇心が満たされず、欲求不満になってしまいます。
犬が退屈しないよう、ときどき次のような刺激を与えるといいでしょう。
- 散歩のルートを変える
- 新しいおもちゃを与える
- 他の犬に会わせる
- 新しい芸を教える
また、犬は鼻を使って探索したり、逃げる物を追いかけることでストレスを発散します。
散歩の時は色々な匂いを嗅がせる、おもちゃで「取ってこい」遊びなどをすると、犬の行動欲求は満たされるでしょう。
雨の日で散歩にいけない時には、「ノーズワーク」でおやつ探しをするのがオススメですよ♪
まとめ
今回は、犬の欲求不満を解消するために飼い主に出来る対策についてご紹介しました。
犬が欲求不満にならないようにするためには、飼い主が犬の習性や本能を知ることが大切です。犬にどんな欲求があるのか知っていれば、日ごろから対策することができます。
愛犬に欲求不満のサインが現れたら、原因を考えて改善してあげてください。満たされた生活を送る愛犬は、きっと表情も生き生きとしているはずですよ。