犬におやつを与える時のポイント
1.タンパク質の摂りすぎに注意する
犬におやつを与える時、タンパク質の摂りすぎにならないよう注意するのがポイントです。
三大栄養素のひとつで、犬の体の半分を占めるとも言われている栄養素です。不足すると、成長不良が起きたり、貧血が起きたり、毛がパサパサになるなど不調が起きます。
しかし、犬にとってどんなに必要不可欠な栄養素でも摂りすぎには注意しなければなりません。
基本的にはドッグフード(総合栄養食)によって、タンパク質の1日の必要量を摂ることができています。そのため、タンパク質を多く含むおやつによって過剰摂取になってしまう可能性があるかもしれないということを考えることが、犬におやつを与える時のポイントなのです。
2.食事量が多くなってしまわないように注意する
犬におやつを与える時、1日の食事量が多くなってしまわないように注意するのがポイントです。
夜ごはんだけ食べない、もしくは夜ごはんに限って食べ残してしまうという犬の場合、もしかすると昼間におやつを食べすぎてしまっているのかもしれません。もうお腹がいっぱいなのです。
いくらでも食べられる犬がいる一方で、完全にお腹が空いていなければごはんを食べようとしない犬もいますよね。1回に与えるおやつの量は少なくても、家族みんなが少しずつ与えているうちにたくさん食べてしまうことがあるのではないでしょうか。
とくに子供さんやおじいちゃんおばあちゃんはたくさん食べさせがちですよね。適切に管理できる方が1日のおやつの量を決め、袋や容器に“1日これだけ”とまとめて入れておくとよいのではないでしょうか。
おやつの量や栄養素も1日の食事量に含めて考えることが犬におやつを与える時のポイントなのです。
3.ごはんを食べなくなってしまうこと(偏食)に注意する
犬におやつを与える時、ごはんを食べなくなってしまうこと(偏食)に注意するのがポイントです。
そうなってしまう理由は1つです。ごはんを食べない時の対処法として、ドッグフード(総合栄養食)以外の食べ物を与えたことです。
人間のごはんを与えることはないと思います。色んな食材でトッピングも考えたと思います。しかし、どうしても食べてくれない時、困って悩んで考えた末におやつを与えてしまうことがあるのではないでしょうか。
犬は(ごはんを食べなければおやつがもらえる♪)と覚えてしまいます。おやつをもらうためにわざとごはんを食べなくなってしまうのです。これが犬の偏食です。
おやつはご褒美や間食であり、ごはんではないということを考えることが犬におやつを与える時のポイントなのです。
4.年齢や健康状態によって異なる必要な栄養素に注意する
犬におやつを与える時、年齢や健康状態によって異なる必要な栄養素に注意するのがポイントです。カロリー(エネルギー)も同時に考えなければなりません。
子犬の場合、カルシウムの摂りすぎに注意が必要です。過剰に摂取すると、股関節異形成など、骨に異常が起こることがあります。
成犬の場合、ごはんを食べなくなること、ごはんを食べ残すようになること、ごはんを食べずにおやつを食べたがるようになるなどし、栄養不足が心配されます。ごはんもおやつもしっかり食べ、栄養過多によって起こる肥満も心配です。
シニア犬や老犬の場合、どうしても肥満になりがちです。ごはんが適切であっても、運動量や活動量が減ってしまうからです。おやつの分、ごはんを減らさなければならない場合もあるのではないでしょうか。
年齢や健康状態はもちろん、その犬に必要な栄養素やカロリーを考えることが犬におやつを与える時のポイントなのです。
まとめ
犬におやつを与える時のポイントを4つ解説しました。
- タンパク質の摂りすぎに注意する
- 食事量が多くなってしまわないように注意する
- ごはんを食べなくなってしまうこと(偏食)に注意する
- 年齢や健康状態によって異なる必要な栄養素に注意する
犬用のおやつには食材以外の原料も多く使われていますよね。例えば、人気の市販のササミジャーキーでは、でん粉・グリセリン・食塩・トレハロースなどの文字をよく目にするのではないでしょうか。
(生の鶏ササミ肉を買ってきて茹でて食べさせた方が、健康的なおやつになるかも…)と考えるのも、犬におやつを与える時のポイントになるかもしれません。