犬は虫を食べるの?
お散歩中に愛犬が何かをバリバリ食べ始めた……!よく見るとバッタ!「犬って虫を食べるの!?」と驚いた経験はありませんか?
実は、犬は虫を食べるのです!
犬には狩猟本能があるため、小さくて素早く動く虫に興味を持ちます。野生時代の犬にとって、虫は貴重なタンパク源でもありました。
現代ではドッグフードで栄養はすべてまかなえるため、タンパク質として虫を食べさせる必要はありません。しかし、「お散歩中にうっかり犬が食べてしまった!」ということもあるでしょう。
バッタやセミなど、ほとんどの虫は犬が食べても健康上の問題はありません。しかし、中には犬が食べると危険な虫もいます。
今回は犬が食べてしまうと危険な虫をご紹介しますので、愛犬が食べてしまわないように気を付けてください。
犬が食べてしまうと『危険な虫』
1.ハチ
ハチは毒針を持っており、犬が食べる時に刺される可能性があります。小さなミツバチであっても、毒針があるので注意が必要です。
また、ハチの恐ろしさは、アナフィラキシーショックが起きるところでしょう。
アナフィラキシーショックとは、強いアレルギー反応のことです。一か所でもハチに刺されると起きる可能性があり、顔がパンパンに腫れたり、チアノーゼが起きたり、重症化すると命の危険があります。
犬がハチを食べたり、刺されてしまったら、動物病院へすぐに行きましょう。
2.ゴキブリ
家の中にも出ることがあるゴキブリ。不潔なイメージのある虫ですが、犬が食べても健康上の問題はありません。病気に感染することもないでしょう。
しかし、ホウ酸団子などの駆虫剤が付着したゴキブリを犬が食べてしまうと、大変危険です。ゴキブリを食べたことで、中毒症状が出た場合は、急いで動物病院へ行ってください。
ちなみにゴキブリはバリバリとした食感が良いため、一度食べると癖になってしまう犬もいるようです。
3.アリ
アリも家庭に侵入してくる虫として、駆虫剤が付着している可能性が高いです。犬が食べて中毒症状を起こさないよう気を付けましょう。
また、アリの中でも特に危険なのが、一時期ニュースでも話題になっていた「ヒアリ」です。攻撃性が高く、刺されると激痛が走り、患部が大きく腫れます。犬が食べようとして刺されると、強い痛みから震えが止まらなくなったり、地面を転がって悶えたりするようです。
痛みだけでなく、ヒアリはハチと同じくアナフィラキシーショックも起こします。命に関わりますので、犬をアリの巣には近づけないようにしましょう。
虫を飲み込む前の対処
拾い食いをしないようしつけておく
犬に虫を飲み込ませないようにするには、拾い食いをしないようにしつけておく事が大切です。
散歩の時はリードを短く持ち、犬をコントロールできるようにしておきましょう。
散歩中は犬から目を離さない
散歩中は、犬からは目を離さないようにしてください。
犬は、飼い主がスマートフォンを見たり、立ち話をしている間に拾い食いをする可能性があります。犬の目の前に、興味を持ちそうな物がないか見ておきましょう。
夜は懐中電灯などで、足元を照らすと良いですよ。
生い茂った草むらに犬を入れない
虫が出そうな草むらには、犬を入れないほうが安心です。散歩は、整備された芝生や公園で楽しみましょう。
犬が草むらに入りたがる場合は、ルートを変えたりして工夫してください。
虫を飲み込んだ後の対処
犬の口から虫を取り出す
可能であれば、犬の口から虫を取り出してください。虫を取り出し、食べてはいけないと教えましょう。
ただし、取り出そうとすると、犬が激しく怒る場合は無理をしないでください。飼い主が怪我をしたり、犬が慌てて飲み込もうと虫を喉につめることがあります。
犬の体調に変化がないか観察する
犬が食べたのが、バッタやセミなどの虫なら問題はありません。
1日くらいは様子を見て、心配なことがあれば動物病院へ行ってくださいね。
危険な虫の場合はすぐに動物病院へ!
ご紹介した『危険な虫』を犬が食べた場合は、動物病院へ行ってください。
特にアナフィラキシーショックが出ている場合や、駆虫剤による中毒症状が出ている場合はすぐに動物病院へ行きましょう。
慌ててしまうと思いますが、状況を獣医へ説明できるように落ち着いてくださいね。
まとめ
犬が食べてしまうと『危険な虫』3選をご紹介しました。
いつもの散歩コースの周辺等の身近なところにも、危険な虫は案外潜んでいます。
愛犬が被害に遭わないように、飼い主が気をつけてあげましょう!