犬が寝る場所を変える時の心理
家の中を自由にしている犬は本当によく寝る場所を変えますよね。
ケージやクレートなど自分の寝床にいる時もあります。リビングの床に寝転がっていたり、ソファーでくつろいでいたりすることもあります。玄関のマットやバスマットを好む時もありますし、廊下に仰向けに転がっていることもあります。
なぜこんなにも寝る場所を変えるのでしょうか。その心理を一緒に探ってみましょう。愛犬のための快適な寝床づくりの参考にしていただけると思います。
1.体温を調節したい
犬が寝る場所を変えるのは、体温を調節したいからです。
体温が上がって暑さを感じた時は、冷たいフローリングの床に寝る場所を変えることがあります。風通しのよい場所を選ぶこともあります。
体温が下がって寒さを感じた時は、日当たりのよい部屋へと寝る場所を変えることがあります。日差しの当たる窓辺で日向ぼっこをしていることもあります。
このようにして、暖かい場所と涼しい場所を移動することで体温を調整しながら寝る場所を変えるのです。
2.静かな場所に移動したい
犬が寝る場所を変えるのは、静かな場所に移動したいからです。
リビングで寝ていたら家族が集まってきて賑やかになった時、そっと部屋を出て行くことがあります。静かな場所でゆっくり眠りたいのでしょう。
ケージやクレートなど寝床を窓辺に置いている時、目の前の道を行き交う車や人で騒がしくなり、リラックスできなくなって寝る場所を変えることがあります。
こんな時は、ただくつろぎたいわけではなく、静かな場所でゆっくり眠って体を休めたいのだと思います。
3.飼い主が構うから
犬が寝る場所を変えるのは、飼い主が構うからです。
構ってほしくなくて寝る場所を変えるのです。わざと「お散歩に行く!?」「おやつ食べる!?」と声をかけていませんか?寝顔が可愛いからといって、頭や体を撫でていませんか?
犬がくつろいだり眠ったりしている時、飼い主に構ってほしくないことがあります。犬にも放っておいてほしい時間があります。
もしも構ったことで犬が寝る場所を変えるのであれば、それが犬からの構わないでほしい、放っておいてほしいというサインです。
4.飼い主が移動するから
犬が寝る場所を変えるのは、飼い主が移動するからです。
飼い主がリビングにいる時は犬もリビングで寝ることがあります。飼い主がキッチンで作業をしている時はキッチンマットの上で寝ることがあります。
飼い主がお風呂に入っている間はバスマットの上で寝て待つことがあります。飼い主が出かける時は玄関マットの上に座って見送りをし、そのまましばらく玄関マットの上で寝ることがあります。
このように飼い主が移動すると犬も移動し、その場で寝ることがあるのです。
犬にとっての快適な寝床とは
ケージやクレート
犬が好みやすい寝床はケージやクレートです。あんな狭い場所で可哀想に…と、人は思うかもしれませんが、ほとんどの犬が狭くて暗い場所を好みます。本能や習性によるものです。
動線から離れている場所
人が行き来する場所を避けて犬の寝床を作るとよいです。寝ている時に人が頻繁に行き来すると犬は安らげません。ストレスになってしまうことがあります。
窓辺を避けたリビングの端の方がよいのではないでしょうか。ドアの近くも避けるようにしましょう。人の気配や声や物音に敏感な犬の場合、リビングではない方がよい場合もあると思います。
直射日光やエアコンの風を避けて!
暖かいことや涼しいことを理由に寝床を置くことがありますが、直射日光が当たる場所、エアコンの風が当たる場所は避けた方がよいです。体温を上手く調整することができなくなってしまうためです。
とくにケージの扉を閉めた状態でお留守番する犬に要注意です。
まとめ
犬が寝る場所を変える時の心理を4つ解説しました。
- 体温を調節したい
- 静かな場所に移動したい
- 飼い主が構うから
- 飼い主が移動するから
犬が快適に過ごすためには寝床の場所を決めてあげた方がよいです。愛犬が心から落ち着いて過ごすことができる場所はどこなのか、どこを寝床にすると眠りやすいのか、見極めることが重要ですよね。
普段の愛犬の睡眠状態や様子をよく見ながら寝床づくりをしてあげるとよいと思います。寝床の場所を変えつつ、色々と試してみてください。