虐待されていたわんちゃんが救われ幸せになるまで
虐待から救出
RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) クイーンズランドに、暴力とネグレクトを受けている疑いのあるわんちゃん「ニッキー」が保護されました。
背中や顔には痛々しい暴行の痕が残っています。背骨に沿ってできた傷の痕...
顔にもたくさん痕が残り、被毛も抜けています。
犬の行動評価
ニッキーが保護されてすぐに、行動学の専門家チームによる行動評価が行われました。この評価の結果をもとに行動矯正の計画が立てられます。
ニッキーは他の犬と対面すると、唸ったり吠えたりして“安全”に対面させられませんでした。
「これは、自身を大きく強く見せて他の犬に近寄らせまいとする行動で、他の犬と接したことのない犬に共通するものです」と行動専門家チームのフェリシティさんは説明します。
散歩中は他の犬とのアイコンタクトを避けるために先頭を歩くのを好みます。
ただ、それ以外にはニッキーの行動に問題はありませんでした。人間に対してはとてもフレンドリーですし、施設の環境にも適応できています。
虐待されていたにも関わらず人間が好きなニッキー、今でも人間を信頼してくれる姿に思わず涙が出そうです。
行動矯正
評価結果をもとにした行動矯正計画が実施されました。他のわんちゃんと一緒に散歩をしながら、ニッキーの問題行動のスイッチが入るのをコントロールしたり、散歩が他のワンちゃんとのポジティブな体験と認識してもらえるようにしたり。
だんだん慣れてきましたね!
この行動矯正は1年間行われ、最終評価がなされました。結果は、他の犬に対する問題行動は改善し、里親募集できると判断されました!
よかったね、ニッキー!
2ヶ月後、新しい家族ができて永遠のお家へと引き取られていきました。RSPCAはその後、ニッキーの様子を聞くために新しい飼い主さんに連絡をとり、飼い主さん家族がニッキーをとても可愛がりニッキーも快適に過ごしているとの嬉しい報告を受けました!
すやすや一緒にお昼寝、すっかり家族の一員ですね!
まとめ
動物は自分の身を守るための攻撃はしますが、相手を無意味に傷つけてやろうと悪意を持ってすることはありません。言葉は話せなくても愛情を全身で表現してくれるわんちゃんに対して、自分の感情のはけ口にし、理不尽に傷つけた元飼い主は本当に許せません。
何はともあれ、RSPCAに保護してもらい懸命のケアで回復して本当によかったです。新たな家族を得たニッキーには穏やかに過ごしていって欲しいと切に願います。
ニッキーがセカンドチャンスを得るまでの軌跡はこちらから。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA Queensland
RSPCA Queensland
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