砂漠のような乾燥地帯に捨てられた犬たちを保護!知力・体力勝負でした

砂漠のような乾燥地帯に捨てられた犬たちを保護!知力・体力勝負でした

米国西部の砂漠のように乾燥した地域に成犬3頭が捨てられ、2カ月のうちに子犬5匹が生まれていました。おびえる成犬を前にして、作戦を立て、最後は体力勝負の大変な保護活動になりました。

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子犬たちは遊ぼう、遊ぼう~

通報・発見

米国・カリフォルニア州に広がる砂漠のような乾燥地帯に捨てられた犬3頭の保護依頼を受けて、ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws が現場に出向きました。犬たちは知らない人の訪問に驚いて、小屋の下のすき間に隠れてしまいました。さらに、そこでは5匹の子犬が産まれていたのです!聞いてませんよ~?

…情報共有不足はありましたが、この敷地の所有者はもう2カ月ほどこの犬たちに食べ物を与えながら、保護してくれる先を探し回っていたそうです。このように行動してくれる人は本当にありがたいですね。

警戒心のない子犬たちは次々に出てきて人に甘えます。

そしてこれが母犬。最初は隠れていたけれど、食べ物のにおいをかぎつけると喜んで近づいてくれました。よかった、全然おびえていません。ここの人が親切だったおかげですね。この子「バフィ」ににとてもよく似た別の保護犬を思い出したようです。黄色い枠の中の子、確かによく似ているみたいです。

興味深い事実がわかりました。もう一匹のメス、「ベヴァリー」も授乳できる状態、つまり乳が出ているそうです!とても仲がよくて、子犬たちを一緒に育てているのです。

まずはバフィの保護。子犬たちがトラップの中まで平気で入って遊んでいるのに対し、バフィはトラップを警戒して入ってくれません。そのかわり布リードをかけることができ、いやがるバフィをやっとこさ、ケージに入れました。

オスの成犬はものすごい抵抗!

成犬はあと2頭

さあ、次はオスの成犬の保護にチャレンジ。この子がいちばん警戒心が強いそうです。周囲に広くネットをはりめぐらして、逃げ道をふさぎました。そしてオス犬「マーヴェリック」に近づいてみます。周囲の様子にすでに警戒しまくりのマーヴェリックはすぐに離れていきました。

網のすき間から外へすり抜けようとしてマーヴェリックは網にからまったようです!それがねらいだったんです。砂埃を上げて激しく暴れるマーヴェリック。

興奮し、力を振りしぼって暴れ回るほど、網にからみとられていきます。ごめんよ。ケガをしないように、何とか落ち着いてほしい。3、4人がかりでワイヤリードをかけようとしていますが、咬まれる危険もあり、激しく抵抗するマーヴェリックをなかなかつかまえることができません。ごめんね、ごめんねと言いながらマーヴェリックと格闘します。

右側に伸びる金属の棒、この先についているワイヤの輪を犬の首にかけて固定すると、棒なので、暴れる犬から距離をとることができるのです。もちろん相手は暴れていますから、棒をしっかり固定している力は必要です。

ところでこの騒ぎに気づいた隣人が、強盗団が来た!と勘違いして、警察に通報したそうですよ!出てきて犬の保護活動だとわかると通報をすぐに取り消してくれて、手伝いを買って出てくれました。誤解がとけてよかったです!笑

マーヴェリックをケージに誘導し、体にからみついた網を隣人に借りたナイフで切っていきました。その頃にはマーヴェリックもついに体力の限界。地面にうつぶせて激しく呼吸し、腰のあたりをさわられても反応しません…と思ったら、またジャンプ!それだけ恐怖心があるのですね。犬も人も必死で、ついにケージに入れることができました。

炎天下でおそらく相当な高温の中、暴れ回ってもう、精も根も尽きたという感じのマーヴェリックは、ケージの外から注がれる水をおいしそうに飲みました。少ぅし、落ち着いてきたようです。

ただこの騒ぎで、残るベヴァリ―は怖気(おじけ)づいてしまったよう。小屋の下、奥深くに入り込んで身を固くしています。ベヴァリーの首にワイヤリードをかけて、何とか引きずり出すことができました。みんな必死です。

やっと、やっと、3頭の成犬と5匹の子犬たちをそろって保護することができました。今回も、大変だったー!

ケア

みんなほこりだらけです。まずは体を洗いましょう。全員を洗うのに、ここから数時間かかりました。

これ、あの大暴れしたマーヴェリックですよ。みんな落ち着けばかわいらしい、いい子です。マーヴェリックの足には空気銃の弾が撃ち込まれていました。どこで、誰が…。だから人をこわがったのかもしれません。

それから

マーヴェリックは手術で撃ち込まれた弾を除去。そしてみんな、去勢/避妊、ワクチン接種、マイクロチップの埋め込みの3点セットを完了し、寄生虫の駆除も済ませました。

全員そろって一時預かり施設に入居。みんなみんな、元気はつらつ。すっかり新しい環境に馴染むことができました。子犬だけでなく成犬たちもみんな家庭犬として暮らしていけそうです。

動画を見ることは保護活動支援につながります。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel

Hope for Paws

▼▼ 公式サイトはこちら ▼▼
https://www.HopeForPaws.org

▼▼ Facebookページもあります ▼▼
https://www.facebook.com/HopeForPawsCalifornia

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