犬の苦しみの上に成り立つ産業は許されない
産む機械にされ、壊れて廃棄される犬たち
米国のある子犬工場で劣悪な環境におかれた犬たちが発見されました。動物愛護団体The Humane Society of the United States が救出前の様子を記録します。
小さな仕切りの中、床は糞尿をそうじせず下に落とすためむき出しの金属のグリッドです。そこには母犬と子犬がただ押し込められています。
しかもこの母犬、なぜか太い鎖につながれています。逃げ出そうとしたことがあったのでしょうか。
訴えかける様に狭いケージから見つめる犬。
「出たい…」
汚れて感染症も患っていそうなこの子には、訴えかける力も残っていないのかもしれません。
壁に据え付けた小さなケージに2匹ずつ入っています。必死に暴れたり、吠えたりしています。
「出して!助けて!」
これ、ポメラニアン。人気のポメラニアン!需要があるから、こうして地獄のような環境からも供給されるのです。
チワワ、人気の。人気って…何。
無期懲役の独房へようこそ。犬が何をしたの?何も、してないよ。人の欲望が、この子を産む機械として使い捨てにしているのです。この子犬を買う人は、この非道を支援しています。
汚染された空気を吸い、感染症をわずらい、限界まで繰り返し出産させられ、狭いケージに押し込められ、金属のグリッドや冷たいコンクリートの上で眠り、人とも他の犬とも交流なく、廃棄されていく。ふるえながら。
最後に
動画によると、米国ではペットショップやオンラインで販売されている子犬の大半がこうした子犬工場で「生産」されているそうです。日本の実態はどうでしょうか?
犬を飼いたくなったなら、そして犬のことを本当に思うなら、犬との暮らしに必要な時間、体力、経済的な負担を理解した上で、保護犬の引き取りを考慮してみては。特定の犬種にこだわるなら、きちんと飼育しているブリーダーを訪ね、自分の目で飼育環境を確かめましょう。めんどくさい?そう、めんどくさいんです、犬を飼うって。子供を育てるのにも似ています。まるごと引き受ける準備が整っているのか、自問が必要です。
かわいくて手がかからないおもちゃが欲しいなら、ロボット犬を買いましょう?
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States