ポメラニアンの性格とは?オスメスの違いや傾向
犬は生まれたルーツの影響によって性格や特性が異なるといわれていますが、ポメラニアンはどうでしょうか?
ポメラニアンといえば、ふわふわな被毛に包まれた、愛らしい表情が特徴的な小型犬です。メスとオスで性格に違いがあるともいわれていますが、しつけにどのような影響があるのでしょうか。
これから犬を迎えようと考える人にとって、犬の性格は知っておきたいポイントですよね。とくに犬の飼育が初めての人なら、飼いやすさが選ぶ基準になるかと思います。これからポメラニアンを飼いたい人は、基本的な性格や傾向と飼いやすさについて把握しておきましょう。
ポメラニアンのルーツ
ポメラニアンはドイツが原産といわれていますが、ルーツをたどるとポーランドとドイツにまたがる「ポメラニア地方」から名づけられたことがわかります。
今現在は小型犬ですが、ポメラニアンの先祖は、あの大型犬の「サモエド」です。
19世紀になると小型化された「ジャーマンスピッツ」としてヨーロッパに渡り、より小型化され現在のサイズのポメラニアンが誕生しました。かつてヴィクトリア女王がこよなく愛したことから、「ヴィクトリアン・ポメラニアン」とも呼ばれています。
ポメラニアンの身体的特徴
- サイズ体高18cm〜25cm、体重約1〜3kg、小型犬
- 被毛ボリュームのあるダブルコート
- 毛色オレンジ、ホワイト、ブラック、ブラウン、グレー
- 見た目の特徴小さな耳と長いマズル、丸い目、小さな手足
小さな顔に手足、三角の小さな耳に丸くてクリッとした目が特徴です。
マズルの長さは個体によっては短いパターンも。マズルが長めのポメラニアンの方が、先祖であるスピッツに近い顔をしています。
被毛カラーはもともとホワイトのみでしたが、現在はオレンジも定番化しています。サイズは小型犬に分類されますが、中型犬の先祖をもつため小型犬より大きくなる個体もいます。
ポメラニアンの性格
- オス活発でよく吠えるタイプが多く、忠誠心や警戒心が強い
- メス比較的大人しく、甘えるタイプが多い
基本的にポメラニアンは、遊ぶのが大好きな犬種です。オスよりもメスの方が大人しい傾向があるため、「ポメラニアンはメスの方が飼いやすい」ともいわれます。ただし、ポメラニアンは元気で活発な性格の方が一般的なので、「大人しい小型犬」を求めている人には不向きかもしれません。
よく吠える犬種でもあるため、子犬の頃からしつけを徹底しないと無駄吠えしやすいです。しかし、飼い主に対する忠誠心はオスメスどちらも持っているので、しつけ次第でしっかり守ってくれるでしょう。
ポメラニアンの飼いやすさ
牧羊犬のルーツを持つポメラニアンは、前項でお伝えした通り高い忠誠心を持つ犬種です。しつけを徹底することで飼い主と良好な関係を築き、空気の読める犬になるでしょう。
高い声でキャンキャン吠えてしまうため、子犬期のしつけは徹底しなければなりません。ポメラニアンは小型犬ですが、大型犬に向かっていく闘争心も持っています。また、小型犬だからこそ「あまり痛くないから」とうやむやになりがちですが、噛み癖がつかないよう注意してください。
美しくフサフサした被毛が魅力のポメラニアンは、やはり毎日のブラッシングが欠かせません。年2回迎える換毛期は抜け毛が大変多いので、掃除が大変だという点も考慮しておいた方がいいでしょう。
ポメラニアンの病気や寿命
一般的な犬の平均寿命は10〜13歳といわれていますが、ポメラニアンは比較的長生きをする傾向があります。かかりやすい病気については一般的な犬と変わりませんが、フサフサな被毛を持つため「熱中症」に注意してください。
被毛が厚いため「皮膚の異常を発見しにくい」という注意点もあります。クリッとした大きな目を持つポメラニアンは、「涙やけ」や「流涙症」の心配もあるので目のケアが必須です。骨が細いポメラニアンですから、「骨折や脱臼」にもご注意ください。
まとめ
今回はポメラニアンの性格についてご紹介しました。オスメスに性格の違いはあるものの、ポメラニアンは全体的に活発なタイプが多いと考えておいた方がいいでしょう。
やんちゃな気質がありますが、飼い主に対する忠誠心は高いです。しつけ次第で吠え癖や噛み癖のない、落ち着いたポメラニアンに育てることは十分できます。
これからポメラニアンの飼育を検討されている人は、本記事でお伝えした性格や傾向をぜひ参考にしてください。