『眼球が飛び出しやすい犬種』6選 暮らしの中で気を付けるべきことは?

『眼球が飛び出しやすい犬種』6選 暮らしの中で気を付けるべきことは?

「愛犬の目が飛び出てる」と感じるなら「眼球脱出」を疑ってください。重度になると失明をする恐れもあるため十分注意しなければなりません。この記事では、眼球が飛び出しやすい犬種6選と予防するための注意点をまとめました。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

犬の眼球が脱出してしまう原因とは?

チワワ

犬の眼球が飛び出ることを、犬の「眼球脱出(または眼球突出)」といいます。眼球が通常の位置より飛び出てしまう状態なので、見た目で驚いてしまうかもしれません。

このような状態を引き起こす主な原因には、以下が該当します。

  • 転倒や衝突
  • 交通事故によるケガ
  • 動物同士のケンカによるケガ
  • 腫瘍

主に外傷によって眼球脱出は起こります。交通事故のような大きなケガだけでなく、家の中で転倒をしたり、ソファーから落下したりした拍子に目が飛び出してしまうことも。

またこれ以外にも、緑内障や腫瘍、蜂窩織炎や眼窩膿瘍などの疾患が原因で眼球が飛び出してしまうこともあります。眼窩内の腫瘍にも犬のリンパ腫や髄膜腫、また鼻腔内腫瘍によって眼球が外に押し出されることもあるので、あらゆる原因を考えなければなりません。

実際に起きてしまうと大きなショックを受けてしまう状態ですが、眼球が飛び出しやすい犬種を飼育する飼い主さんは十分注意しなければなりません。

眼球が飛び出しやすい犬種とは

ブルドッグ

眼球が飛び出しやすい犬種としては、以下の犬種が該当します。

・チワワ
・パグ
・フレンチブルドッグ
・シーズー
・ペキニーズ ・ボストンテリア など

主に短頭種の目が大きな犬が当てはまります。クリッとした大きな目を持つ犬はとても愛嬌がありますが、もともとの頭蓋骨の形成上、思わぬケガや事故によって飛び出しやすくなっています。

万が一眼球脱出してしまったら、早急に元の位置に戻さなければなりません。実際に愛犬の眼球が飛び出してしまうとパニックを起こしてしまいますが、飼い主さんは冷静かつ早急に対処することが重要です。

しかし、自己判断で眼球を押し戻すのは大変危険です。濡らした柔らかいガーゼやタオルで保護をしながら、早急に獣医師の元へ連れて行くようにしてください。

犬の眼球脱出を避けるための対策とは

シーズーと遊ぶ女性

愛犬の眼球が飛び出してしまう、という事態はできるだけ避けたいものですよね。眼球が飛び出しやすい犬種を飼育されている飼い主さんは、日ごろから以下のようなポイントを意識をして、対策をしておく必要があります。

  • ケガやケンカを避ける
  • 散歩中は必ずリードでコントロールをする
  • 草むらを避ける
  • 抱き抱える際には注意する

もともと目が大きい犬種は、ほかの犬よりも目が傷つきやすい状態にあります。犬同士でじゃれ合うだけで、目に傷がつくこともあるので、激しさを増す前に避けた方がいいです。

愛犬の散歩はリードで行動をコントロールするようにしましょう。目にゴミが入りやすい草むらもできる限り避けるようにします。愛犬を抱っこする際には、飼い主さん自身も十分注意してください。

もし、目が腫れていたり、目の色が変わっていたり、目の周りが腫れていたりするなど気になる点があれば早めに獣医師に相談しましょう。

まとめ

パグ

犬の眼球が飛び出してしまうという事態は想像以上に衝撃的なため、飼い主さんとしてはできるだけ避けたいものです。愛犬を自由に遊ばせたいのは分かりますが、万が一の事態を常に頭の隅に入れながら生活を送ることをおすすめします。

眼球が飛び出しやすい犬種だけでなく、一般的な犬も同じようにケガや転倒にはご注意ください。もし犬の目の様子に不安がある場合は、早めに獣医師に相談することも合わせておすすめします。

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