身寄りのない2匹
通報・発見
さまようチャウチャウのミックス犬の情報を受け取った保護団体Hope for Pawsは、本拠地から500km近く離れた米国・カリフォルニア州中部の閑散とした町にやってきました。
連絡した女性が2、3カ月間犬に食べ物を与えてきましたが、まだ触ることもできないそうです。頼みの綱は高齢の小型犬、「ウィスキー」。女性の知人の飼い犬だったのですが、飼い主が亡くなって、行き場を失ってしまったそう。この女性は仕方なくウィスキーを引き取って、とりあえず世話をしてあげているという状況だそう。
犬の飼い主は、自分が犬の世話をできない状況になった時に犬を誰に頼めるのか、元気な今のうちに真剣に考えて具体的に対策しておくことが本当に大事ですよね!
ウィスキー、今日の保護活動にご協力よろしくね。
接近・保護
フェンス越しに、野原に横たわるチャウチャウを確認。でも全く寄ってきませんね。やはり何かいつもと違うと警戒しているのかもしれません。
フェンスにくくりつけられたサインは女性の手作りです。「ここにいる犬に食べ物を与えたり、つかまえたりしないでください!木曜日に保護団体が来てくれます!」
フェンスの方には来てくれませんが、女性と小型犬を追って緑色の髪の職員が近づくと、チャウチャウは逃げずに、地面に置いた食べ物を口にしました。
でもそこから先へ進まないので、保護団体のリーダーがウィスキーのリードを持ってチャウチャウに近づいてみました。
チャウチャウは警戒して吠えたのですが…向こうからウィスキーに近づいてきましたよ!ウィスキーもシッポを振って、遊びに誘う素振り見せるなど、任務を遂行してくれます!
でもつかまえるまでには至らない。また500km運転して戻らなければならないことを思うと、そろそろ決着をつけなければ。犬は見慣れない2人に警戒心を見せているので、ケージトラップを設置してその場を離れることにしました。
ケージのまわりを女性とウィスキーがゆっくり歩いてチャウチャウを誘います。すると彼らを追って、チャウチャウ、来た!ウィスキーがケージの向こうでシッポを振っている!えらいぞ、ウィスキー!
緊張マックス!フタ、落ちた!
チャウチャウの「ゴーゴー」の首には、古い首輪がきつく締まっていました。それを取ると、ゴーゴーはホッとした様子です。
そしてこちらが本日の功労者。世話をしている女性は、でもこれ以上ウィスキーを手元に置けないそうです。だったら…ですよね。行こう、ウィスキー、一緒に!
ケア
帰りの長旅を終え、病院でまずは体を洗います。ベタベタでからまったゴーゴーの体毛をところどころ刈った上で、シャンプー。ゴーゴーはすでに完全に人に体をまかせてくれています。半日ですっかり変わったね、ゴーゴー。
ウィスキーもシャンプー。水に濡れると、思わず前足で水かきをしてしまうウィスキーなのです。
ものすごくハッピーな2匹の誕生!
ゴーゴーとウィスキーは、郊外にある農場のような一時預かり施設に滞在することが決まりました。その道の先にはきっと、里親さんとの出会いが待っているね。
シャワーできれいになったゴーゴーとウィスキーは完全にリラックスして、新しい暮らしが始まるんだと理解したようです。もううれしくて、うれしくて、はしゃぎまわっています!恐れたりいじけたりしない、ハッピーな犬の姿は本当に素敵!2匹の犬たちの動画をどうぞ。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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