崩壊の兆候が見えた!
摘発
青空のような色の目の白い子犬たちがすき間から顔をのぞかせています。ここはどこかというと、米国・ニューメキシコ州の砂漠地帯。凍てつく冬の朝の8時、令状をたずさえた警察が、そこにたつ住宅を捜索しました。犬の虐待が疑われたのです。動物愛護団体The Humane Society of the United States が協力しました。
そこで見つかった子犬たちです。
水がほとんどカラになった皿をなめる小さな犬も。
屋外の囲いの中の犬たちは、食べ物や水も満足に与えられず、ガラスの破片や針金などがそこここに散らばる危険で汚れた環境に置かれていました。
柵がめぐらされ、そこここに置かれた手作りの小屋のようなものに犬が出入りしています。手作りはいいですよ、きちんと管理しているなら。どうやら、そうではないみたいです。
避妊や去勢をしていない犬たちは次々に繁殖している様子。崩壊の前兆です。多くの子犬が見つかり、複数の犬が妊娠中でした。
囲いのひとつでは命を落とした子犬の遺体が放置され、母犬とみられる犬がそのそばで声を上げていたそうです。
簡易的な診察だけでも、気管支炎があったり、心臓に問題があることが明らかになる犬が続出。こういった健康問題も放置されていたんですね。
崩壊への助走が始まっていた
多頭飼育が販売目的だったのか趣味だったのかわかりませんが、動画を観ていると、所有者は一応、管理しようと中途半端に努力はした印象も。次々に繁殖する犬たちに手が回りきらなくなってきたという感じですね。
このままで行ったら、さらに深刻で悲惨な状況に突き進むことは明らかでした。砂漠のオアシスならぬ砂漠の地獄と化す寸前で、警察の権限で介入できてよかった!成犬と子犬たちの、ここからの未来に幸あれ。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States