愛犬と赤ちゃんの距離感について慎重に考えた
愛犬が我が家に来て2年ほど経ち新しい家に引っ越しをし、そして私たち夫婦に子供が産まれました。住む場所が変わったことで散歩コースが変わり、愛犬にとってはそれだけでもストレスいっぱいだったと思います。
こうした目まぐるしく環境が変化する中で、育児に時間をとられる私たち夫婦と、実はやきもち焼きだった愛犬との関わり合い方について書いたエピソードです。
愛犬をケージに入れるようになってしまった
赤ちゃんはとにかく何でも触ったり、口に入れるのでいつも目が離せません。また初めての子供だったので、とにかくわからないことだらけでした。
しっかりと赤ちゃんを見守らなくてはならないという重いプレッシャーが私たち夫婦にはありました。一方、愛犬は私たちからはあまり構ってもらえなくなり、部屋で遊ぶ回数や時間がとても減りました。
いつもなら食事前にボール遊びをしたり、ケージから出して自由に部屋を歩かせていたのですが、赤ちゃんがいるからという理由で基本的にはゲージに入れるようになっていきました。
愛犬自体もまだ2歳ぐらいでいたずら盛りだったので、ケージから出してしまうと目も気も配らないといけませんでした。育児で精一杯だった私たちには愛犬を注意して見守るだけの余裕がなかったのです。
また愛犬は赤ちゃんと一緒に遊びたそうにしていましたが、感染症が怖いと考え1歳を過ぎるまではひとまず距離取ろうと決めました。
愛犬があてつけのように、粗相をするようになった
愛犬はスキンシップ不足と赤ちゃん優先という状況にだいぶストレスを感じていたと思います。そんな中、赤ちゃんと妻が別室にいるときに愛犬をゲージから出してボール遊びをしていました。
すると、しばらく楽しく遊んだ後クルクルとラグの上で回りだしておしっこをしたのです。トイレトレーニングは完璧に終わっていて、今までこういったことがなかったのでとっても驚きでした。ですが、よく考えれば常に注がれていた愛情が減ったことが原因だったと思います。
愛犬との向き合い方を変えました
愛犬をわが子のように可愛がっていたのに、いつの間にか時間も気持ちも全て赤ちゃんに注いでいました。ですが、これは愛犬には関係ないことです。
愛犬が粗相をするようになり、無駄吠えも増えるようになって初めて今後どうしていこうかと妻と話し合いました。愛犬には可哀想なことをしたと思います。
反省をしながらも、どうやって赤ちゃんと共存していくか、どうやって時間を作るかといった課題がありました。私たち夫婦の出した結論は、毎日5分でもいいからちゃんと遊ぶというものでした。
短い時間しか取れなくても声をかけて撫でて、愛情を注ぐということをしっかりと続けようと決めました。当たり前のことですが、こうした当たり前のことをきちんと行うことが飼い主としての責任でもあると当時強く感じました。