遺伝的な習性も関係?『吠えやすいと言われる小型犬』4選
犬は犬種によって、吠えやすい犬とそうではない犬に傾向が分かれます。これは元々その犬種が持つ歴史的な役割や、遺伝的な習性が関係していると考えられています。
ここでは、一般的に吠えやすいと言われている小型犬を紹介します。あくまで一般的な傾向なので、犬ごとに性格には大きなバラつきが見られます。その点をご理解ください。
1.チワワ
チワワは体がとても小さい犬種ということ、そして性格的に勇敢な性質を強く持っていることもあり、吠えやすい小型犬として上位に上がることの多い犬種です。
チワワが吠える理由の大半が警戒心からくるものです。子犬のうちから散歩で多くの犬と触れ合わせるなど、社交性を築くことで警戒心の強さを和らげることができます。
運動量はあまり必要ない犬種と言われていますが、前述の通り社交性を育むため、またストレス発散のためにも毎日15〜20分程度の散歩が推奨されています。
2.ポメラニアン
ふわふわで愛らしい見た目が特徴的なポメラニアンも吠えやすい犬種として知られています。ポメラニアンの祖先はスピッツ犬と考えられており、ソリ犬の気の強さや牧羊犬の「吠える」習性が残っているのではと考えられています。
気の強さと繊細さを持ち合わせている子が多い傾向にあるため、チャイムが鳴るたびに吠えてしまったり、知らない人が近づくと警戒から吠えてしまったりすることもあるでしょう。
やはり社交性を育てることで周囲への警戒心を和らげたり、活発で運動量の多い小型犬なのでしっかり散歩や遊びを取り入れ、ストレスを発散させてあげることも大切です。
3.ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアを含むテリア犬は、ネズミを捕まえる犬種として使役されていた時代がありました。その時の習性がいまだに強く残っているため、気の強い性格の子が多い犬種でもあります。
この性質や狩猟犬としての本能から、吠えるという本能的行動を頻繁に見せる犬が多く、吠えやすい犬種として多くの人から認知されています。
要求する際の要求吠えも多く、要求吠えには無視をする反応しないといった対処法で「吠えても無駄だ」「構ってもらえない」ということを理解させましょう。
4.ミニチュア・ダックスフンド
ミニチュアダックスフンドもダックスフンドとしての狩猟本能が強く残る犬種です。特にアナグマの猟犬として活躍していた背景があるため、小さな物音にも敏感に反応し、反射的に吠えてしまうことがあります。
ミニチュアダックスフンドの場合は、家の中を安全な場所として認識してもらうことで、警戒心を和らげ吠え癖を軽減することができます。道路に面していない場所に生活環境を設けたり、インターホンの音は良いことが起きる予兆として認識させたりといった方法がおすすめです。
また、小さい頃から多くの刺激に触れることで「怖くない」と認識させる方法も効果的です。いろんな人や犬と触れ合ったり、散歩中にさまざまな景色や光景を見せたり嗅がせたりすると良いでしょう。
できるだけ吠えないよう抑えるために出来る対処法は?
吠えやすい小型犬の場合、警戒心や恐怖心などから吠えていることが大半です。まずは自分の愛犬がどのようなタイミングで吠えることが多いかを観察し、その原因が「怖くない」「むしろ良いことが起こる」と認識させる方法が効果的でしょう。
例えば、チャイムが鳴るたびに吠えるようであれば、吠える前におやつを用意し愛犬がリラックスできる寝床やケージに誘い、その場で与えるという方法があります。チャイムが鳴り、吠える前にこの方法を取り入れることがポイントです。
また、ミニチュア・ダックスフンドなどの狩猟犬として活躍していた犬の場合は、狩猟本能を満たしてあげることでも吠え癖が軽減されることがあります。
「吠える」のではなく、ボールを使ったキャッチアンドリリースや、ロープを引っ張りっこする「噛む」遊びなどを取り入れてあげると、欲求を満たしてあげることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。吠えやすいと言われる小型犬を紹介しましたが、あくまで一般的な見解です。しかし、犬種ごとに「ここが大変」という点はそれぞれあるため、その犬種の特性を正しく理解し、適したしつけ方法を実践することをおすすめしますします。