ブラッシングをさせてくれない愛犬
我が家の愛犬・きなこは、ボリューミーな毛並みが魅力のポメラニアンです。美しい毛並みを維持するには、毎日のブラッシングが欠かせない犬種なのですが、小さい頃からこまめにブラッシングしているにも関わらず、なかなか慣れてくれません。
少し高めの台に乗せても飛び降りようとし、ブラシには歯を剥いて唸る…毎日ブラッシングを試みても、成功するのは週に2、3回といったところ。
夫に抱きかかえられた状態でのブラッシングだと大人しかったのですが、その体勢だとブラシが届かない箇所も多く、なかなか満足のいくブラッシングが出来ずにいました。
そうしているうちに、耳裏やお尻にフェルト状になった大きな毛玉が1つ、また1つと増え始め、トリミングに行くたびに毛玉の除去をお願いするようになってしまったのです。
このままでは毛玉だらけに…飼い主、一念発起!
気付かぬうちに愛犬の肌を痛めていて反省
ある日、いつものトリミング店にきなこを預けたところ、帰りにもらえるカルテのコメント欄に「月に1,2回はシャンプーするように」との一文が。
シャンプーは月2回、自宅でもちゃんとやっているのに…と思いトリマーさんに聞いてみると、抜け毛が除去しきれずに毛玉になっており、毛玉部分の肌が赤くなってしまっていたため、シャンプーを怠っているかと思ったとのことでした。
自分たちなりにお手入れは頑張っていたつもりだったのですが、こんなに毛玉を作って肌を痛めていては意味がない…そう反省した私は、こうなったら一からしっかり勉強しようと、トリマー養成の通信講座に挑戦することに。
これまでのブラッシングは間違っていた
一口にブラッシングと言っても、用途ごとに異なるブラシを使い分ける必要があること、ブラシの持ち方や梳き方にもコツがあること…学べば学ぶほど、これまでのブラッシングがほとんど意味を成していなかったことを思い知りました。
そこでまずは、お手入れに必要なブラシやハサミ、トリミング台などを用意。通信講座の課題用の人形相手に、ブラッシングや各種お手入れの手順を何度も練習しました。
その後は、映像教材の手つきを見よう見まねで実践し、嫌がるきなこを宥めながら、とにかく短時間でもいいので、毎日のブラッシング習慣をつけることに。
最初のうちこそ暴れていたきなこでしたが、おとなしくしていたらおやつ、ブラッシングさせてくれたらおやつ…というように、ご褒美を使いながら続けた結果、きなこの抵抗は段々と弱まり、私のブラッシングの腕も少しずつ上達が見えるようになってきたのです。
もう毛玉は作らせない!目指せ、お手入れ上手!
現在、毎日のブラッシングが習慣づき、きなこは以前と比べかなり長時間のブラッシングに耐えられるようになってきました。私も毎日の実践の積み重ねでブラッシングに慣れ、手際よく梳くことが出来るようになったと思います。
以前は次のトリミング前に少なくとも1つは毛玉を作ってしまっていましたが、ブラッシング習慣をつけてから数か月、現状毛玉0をキープできています。
とはいえ、ワンちゃんに必要なお手入れはブラッシングだけではありません。耳掃除や足裏の毛のお手入れ、爪切り、肛門腺絞り、歯磨き…どれもきなこが苦手とするもので、勉強している今でも一筋縄ではいかず、夫と二人がかりで少しずつ時間をかけてやっています。
最終的には全身カットまでおうちで出来る、きなこ専属のトリマーになることが目下の目標です。