犬の態度が悪い時に考えられる理由
1.反抗期を迎えた
犬の態度が悪い時、「反抗期を迎えたのではないか」ということが考えられます。
- 飼い主の言うことを聞かなくなる
- ちょっとした物音に吠えるようになる
- 気に入らないことがあると唸ったり咬みついたりする
- わざと粗相をするようになる
このような悪い態度を取ることがあります。
犬には3回の反抗期があると言われています。1回目は生後半年頃、2回目は1歳半頃、3回目は3歳頃です。
犬の態度が悪い時、反抗期が原因なのであれば、今まで通りに接してあげてください。叱ったり無視したりしないでください。健康や命に関わるような危険な行為をした時にのみ叱るとよいと思います。
2.トリミング後で疲れている
犬の態度が悪い時、「トリミング後で疲れているのではないか」ということが考えられます。
- 触ったり構ったりしようとすると咬みつく
- ケージやクレートに入っている犬に声をかけようとすると吠えられる
- お散歩に行くためにハーネスやリードをつけようとすると咬みつく
- 飼い主のことを完全に無視して寝てばかりいる
このような悪い態度を取ることがあります。
思い返してみてください。愛犬の態度が悪いのは、トリミングに行った日の夕方や夜なのではありませんか?
ただジッとしているだけなのですが、緊張から疲れてしまうことがあります。体力や精神力を使い切ってしまった犬は、お散歩にも行きたがりませし、ごはんを食べないこともあります。
トリミング後に限って態度が悪くなる場合、その日はゆっくり休ませてあげてください。お散歩もお休みしていいと思います。ごはんも食べ残していいと思います。欲しがるのであれば、おやつのみ食べさせてもよいのではないでしょうか。
3.人を見下している
犬の態度が悪い時、「人を見下しているのではないか」ということが考えられます。
- 「言うことを聞く人」と「言うことを聞かない人」を分けている
- 飼い主の言うことは聞かないけれど、他人の言うことはしっかり聞く
このような悪い態度を取ることがあります。
犬は自分の性格や得意・不得意などをよく理解し、褒めたり叱ったりしてくれる人のことを信頼します。
褒めることはするけれど叱ることはしない。要求したことを何でも聞いて叶えてくれる。犬はこのような人のことを信頼できず、従うことをしません。そして、「自分の都合のいいように上手く利用できる人」と見下します。
わがままな要求には答えないようにしてください。ごはん・おやつ・お散歩の時間やタイミングを決め、それ以外に要求された時は断ってください。無視するのではなく、「いけない」「ダメ」と言葉にするとよいです。
4.病気やケガをしている
犬の態度が悪い時、「病気やケガをしているのではないか」ということが考えられます。
- 体に触れようとすると唸ったり咬みついたりする
- 飼い主から逃げ回る
- 家の中のどこかに隠れて出てこようとしない
このような悪い態度を取ることがあります。
体に痛みを感じているのかもしれません。触れられると痛みが走るため、唸ったり咬みついたりして抵抗するのです。
犬の体に触れることができないのであれば、異常を見つけてあげることもできないですよね。なるべく早く動物病院に連れて行ってあげてください。エコー検査やレントゲン検査が必要になることもあります。
- ごはんを食べることができているか
- お水を飲む量が極端に減ったり増えたりしていないか
- 嘔吐や下痢をしていないか
- 手足を引きずって歩いていないか
- お腹が膨らんでいないか
目視で確認できる異常もあります。犬の様子をよく観察してみてください。
5.単純に機嫌が悪いだけ
犬にだって、機嫌の悪い日があります。気分が憂鬱であったり、体調が優れなかったり、飼い主に八つ当たりをするかのように態度が悪くなってしまうことがあります。うちの愛犬たちにも「ああ、今日は機嫌の悪い日か…」ということがあります。
- 構わず放っておいてほしい
- 機嫌が直ったら知らせるから待ってほしい
- おやつをくれたら機嫌が直るかもしれない
- 今日はブラッシングなど苦手なことはしないでほしい
犬はこのように考えているのでは?と思います。ご機嫌取りをする必要はないと思いますが、犬が喜ぶことをたくさんしてあげる日にするとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬の態度が悪い時に考えられる理由を5つ解説しました。
- 反抗期を迎えた
- トリミング後で疲れている
- 人を見下している
- 病気やケガをしている
- 単純に機嫌が悪いだけ
威嚇する程度の態度の悪さなら問題ないかもしれませんが、咬みついてケガを負わせるような態度の悪さは絶対に改善しなければならないと思います。