「愛犬のお風呂嫌い」は無理に克服せず、対処療法で乗り切る!

「愛犬のお風呂嫌い」は無理に克服せず、対処療法で乗り切る!

お風呂が嫌いだった愛犬。お風呂嫌いの原因がひとつではなく、いくつかあると分かった時もはや克服するのではなく「お風呂に入れて、キレイにする」を目標にしました。そのときの愛犬とのお風呂エピソードです。

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お風呂嫌いを「お風呂好き」にする必要はなかった

犬をお風呂に入れている

15歳の夏に亡くなった愛犬、とてもいい子でしたが生涯を通してお風呂嫌いでした。お風呂に入れられると察すると、とにかく逃げ、隠れ、吠えます。

トリマーさんに頼んでもよかったのですがせっかく我が家に迎え入れたのだから、お風呂に入れることも犬を飼うことの楽しみだと考えました。

飼いはじめの頃は、お風呂好きにしようと考えていました。それは私と愛犬にとって間違いで、「嫌いなものは嫌い」という愛犬のスタンスを尊重したときにお互いの妥協点のようなものが見つかった気がします。このようなお風呂嫌いの犬とどう向き合ってきたのかについてお伝えします。

お風呂に入れる時は、前日から事前準備を

犬がお風呂を嫌がって警戒している

お風呂に入れる時、あれこれ準備していると犬に警戒されます。前日からシャンプーやブラシ、タオル、お風呂であげるおやつなどは用意しておくようにしました。

とにかく、お風呂とわかると逃げてしまい大好きなおやつやおもちゃを見せても、落ち着いてくれません。こうなってしまうと、その日はお風呂はおろか散歩にも行きたがらなくなりました。

そのため、我が家ではお風呂は前日からきっちり準備することを大切にしていました。この準備のおかげで、当日はなるべく警戒されなくなりスムーズにお風呂に入れられました。

お風呂は怖いけど、楽しいこともあると思わせる

お風呂に犬を連れていく

お風呂に入れるときは無言で近づいて、大好きな抱っこをしたまま連れていきました。この時だまし討ちみたいに思われると、今後さらに警戒されます。

そこで、私は一口サイズにカットしたガムをポケットに大量に忍ばせて、お風呂に着いたらサッと小さなガムを手の平に置いて、愛犬に与えていました。

ご褒美でもないのにと思いますが、とにかく「今は楽しい時間だよ」と思わせることが大切だと考えていました。実際、この方法は生涯15年間ずっと上手くいきました。

お風呂は怖い場所という気持ちは変わらなかったと思いますが、楽しいこともあると思わせるようにしていました。

「嫌なこと」と「いいこと」という葛藤状態になりますが、どちらかというとポジティブな性格のようで、「いいこと」が目の前にあると「嫌なこと」が薄まるような愛犬でした。

入浴中はいっぱい褒め倒す

犬用のバスタブに入れられた犬

小さな犬用のバスタブに手早くお湯を入れ、掛け湯をしながら愛犬をバスタブに入れます。ここをいつも嫌がるのですが、単にお湯が体にかかるということが怖いのだと思います。

怖がるのを無理に克服することはできなかったので、とにかく「いい子だねー、いい子だねー、かしこいねー、かわいいねー」といういつもの褒めフレーズを繰り返し語りかけるようにしていました。お風呂は怖いままでしたが、多少は安心してくれていたようです。

実は一番苦手だったのは、ドライヤー

ドライヤーで乾かされる犬

お風呂から上がり、ホッとしたのもつかの間、ドライヤーの風と音に怯えてしまう愛犬。洗面所で乾かしている間も、いつでも逃げようとしていました。この乾かす時間というものを克服するのではなく、できるだけ最小限にする方法を考えました。

そこで考えた方法はドライヤーは妻に持ってもらうということでした。私は両手が開くので、タオルで優しくなでながら水気を拭き取ることに専念していました。

この時のタオルは、通販で買った吸水性に優れたタオルでした。もともと子供用に買ったものでしたが、予備のタオルを愛犬に使うようにしました。

妻のドライヤー、私のタオル拭きが合わさって短時間で乾かせられました。乾いたらすぐにポケットから小さいガムを愛犬にあげていました。

愛犬はドライヤーに怯えてはいましたが、短時間になったこととガムを食べたらなんだかドライヤーやお風呂のことは忘れ去ったような印象でした。

「無理に苦手を克服しない」から学んだこと

犬と飼い主が信頼し合っている様子

我が家ではお風呂嫌いに限らず、愛犬の苦手を無理に克服しようとすることはなるべくしないようにしていました。無駄吠えや噛み癖などのしてはいけないことは、しつけをする必要があると思いますが、苦手なことを克服する完璧さは必要とは思いませんでした。

時にはうまくやり過ごせるような「ゆるさ」も必要だと感じていたからです。こうした考え方は、人と犬だけでなく、人と人においても大切だと学んだ気がします。

ついつい、完璧な愛犬というものを目指しがちでしたが、あまりお互いに追い込まずに「家族としてどうやったら楽しく暮らせるのか」をテーマにしたら心が軽くなりました。

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