1.構いすぎてしまう
愛犬は何歳になっても愛しいものですが、子犬の時期は特別な可愛らしさがあると思います。
迎え入れたばかりの子犬の可愛らしさを目の前についつい構いすぎてしまう、また環境に慣れていない子犬は深夜に夜鳴きをすることも多いので、気になって声をかけたり抱っこしてしまうこともあると思います。
しかし、子犬の時期に構いすぎるのはストレスになってしまうこともあるのです。あまりの可愛らしさに四六時中触っていたい衝動に駆られるかもしれませんが、触りすぎるのも良くありません。ある程度は自由に遊ばせて遠くから見守りつつ、必要な時には手助けするようにしましょう。
また、視線だけでもストレスを感じてしまうこともあります。小さな体の子犬は何をしていても心配になってしまいますよね。気になって何度もケージの中を覗き込んで、全ての行動をチェックしようとすると、ずっと見られていることにストレスを感じてしまいます。子犬がハウスの中にいる時は静かにそっと休ませてあげましょう。
2.上下関係を作ろうとする
一昔前まで犬にしつけをする時に重要なのは、上下関係をハッキリさせ飼い主さんをリーダーとして認めさせることと言われていました。これは犬の祖先と考えられているオオカミの習慣を犬に当てはめて考えています。
しかし、近年の研究結果では犬の概念には上下関係はないということが分かり、犬と飼い主さんの間に一番大切なのは「信頼関係」だと言われています。
一昔前のしつけ方法は、上下関係を分からせるための強引なしつけが多くありました。食事の時間は飼い主さんが先でなければいけない、飼い主さんより前を歩いてはいけない、またイタズラなど、してはイケないことをした時には、ひっくり返してマズルを掴んだり、体を押さえつけるなど厳しいしつけも実際に行われていました。
しかし今現在、愛犬との信頼関係を築くためにはそんな厳しいしつけは必要ありません。まず愛犬が信頼してくれる飼い主さんになることが大切です。愛犬が信頼してくれる飼い主さんとは「ご飯をくれる人」「守ってくれる人」「楽しい人」という存在。そんな存在になったうえで優しくしっかりとしつけをしていきましょう。
3.叱る時に名前を呼んでしまう
近年では、愛犬と良好な信頼関係を築くために「褒めるしつけ」が主流となっていますが、個人的には時に「叱る」ことも必要だと思います。
この「叱る」時にやってしまいがちなのが、愛犬の名前を呼んでしまうこと。犬には「名前」の概念がありません。犬にとって自身の名前は「ご飯」や「お散歩」などの同じ聞き覚えのある単語のひとつ。
犬にとって「叱られる」ことはやはり嬉しい出来事ではありません。自身の名前を呼ばれて叱られると「名前を呼ばれる=嫌なことが起こる」と学習してしまうことがあるので、名前を呼ばれると逃げて行ってしまうようになることもあります。
どうしても叱らなければいけない時は感情的に「怒る」のではなく、冷静に低いトーンで「コラ!」など短い一言で一喝して終了しましょう。
4.温度管理の失敗
犬も昔は外で飼われていることが多かったので「寒さに強い生き物」という印象が強い方が多いと思います。
もちろん子犬の時期から愛犬を迎え入れるのであれば、色々と犬の勉強をしてからお迎えする方がほとんどだと思うので、寒さに弱い犬種もいるということはご存知かと思いますが、寒さに弱いと言われる犬種の子犬は予想以上に寒がりです。
飼い主さんの気持ちのどこかに「犬だから…」という感覚があると、愛犬に可哀想な思いをさせてしまうかもしれません。
どの犬種にも言えることですが、子犬は体脂肪が少なく体が未発達なので体温調節が非常に苦手。夏の暑さにも弱いですが、冬の寒さで体調を崩してしまうことも少なくありません。
子犬のうちは1日のなかで7℃以上の温度差がある場所は良くないと言われています。室温は25℃程度を目安に温度変化の少ない環境を用意してあげましょう。
まとめ
犬を飼うと予想外の出来事は色々と起こります。初めて犬を飼うのであれば尚更驚くことも多いかもしれません。
間違った行動も大きなミスでなければ時間と共に楽しい思い出に変化するものかもしれませんが、愛犬の心と体の健康管理をしっかりとして信頼関係を築くことで互いに楽しく生活していくことが出来ると思います。新しい家族にストレスを与えないよう健康的に育ててあげましょうね。