犬がしっぽを振りながら唸る心理
1.嬉しいけどちょっぴり不安
「嬉しい」と「不安」な気持ちが入り混じった時、犬がしっぽを振りながら唸ることがあります。
例えば、初対面の人が近づいた時です。
人を好きな犬は「嬉しい」「遊んでもらえるかも」「撫でてくれるかな」などの気持ちになります。
しかし、初対面なので「どんな人だろう」「攻撃してこないかな」などの不安な気持ちにもなります。
嬉しい気持ちがしっぽの動きに表れ、不安な気持ちが唸り声に表れているのです。
このような時は犬の前にそっとしゃがんであげてください。自分から近づくよりも犬の方から近づいて来るのを待ってあげるとよいです。
2.奪われないか心配
犬がごはんを食べている時、近づくとしっぽを振りながら唸ることがあります。
飼い主や家族が近づいた時、同居する犬や猫が近づいた時です。
信頼関係があるので怒ることはありませんが、ごはんを奪われてしまうのではないかという気持ちから唸り声をあげてしまうのです。
相手は決して奪うつもりで近づいたわけではなく、ただ横を通り過ぎただけ、なんてことがありますよね。
「あ、ごめん。唸っちゃった。」と、しっぽを振るのでしょう。
3.何だか怪しい物を持っている
飼い主が手に持つ物を不審に思い、「あれは何だ!?怪しいぞ!」と、しっぽを振りながら唸ることがあります。
例えば、買い物をして帰宅した時、愛犬がしっぽを振りながらお出迎えをしてくれます。
しかし、手に持っている袋や物を見つけて警戒し、唸り声をあげることがあります。
いつも目にする物ではないため怖かったのと、不審な物を手に持つ飼い主の動きにも警戒したのでしょう。
その物をそっと床に置いて愛犬にも見せてあげるとよいと思います。においを嗅いだり、触れてみたりして確認すると思います。
4.おもちゃへの執着心と独占欲
犬のおもちゃに手を伸ばした時、しっぽを振りながら唸ることがあります。
例えば、ボールを投げてあげようと手にしようとした時です。
ボールを投げてほしい気持ちや一緒に遊んでほしい気持ちからしっぽを振るのですが、おもちゃへの独占欲から唸り声が出てしまうのです。
飼い主がおもちゃを片付けようとした時にも唸ることがあります。執着するあまり、触れられたくないのです。
引き出しの中に片づけようとすると、必死で取り返そうとすることもあります。
しっぽを振るのは、飼い主に唸ってしまったことを申し訳なく思っているからなのではないでしょうか。
「そんなつもりじゃないんだよぅ…」と言いたいのかもしれません。
5.少しでも体を大きく見せたい
相手を威嚇する時に唸り声を上げますが、しっぽを振るのは自分の体を少しでも大きく見せたいからです。ゆっくりと大きく振るのが特徴です。
このような犬に近づけば確実に攻撃されてしまうでしょう。
犬に慣れているから、犬と仲良くなるのが得意だから、と思って安易に近づかないでください。
「うちも犬を飼ってるの♡」と、安易に近づこうとする人がいますが、飼い主にとっても迷惑なのでやめてほしいです。
犬は警戒心や恐怖心から威嚇します。「近づくな!」と警告しているのです。無視しないであげてください。
まとめ
犬がしっぽを振りながら唸る心理を5つ解説しました。
- 嬉しいけどちょっぴり不安
- 奪われないか心配
- 何だか怪しい物を持っている
- おもちゃへの執着心と独占欲
- 少しでも体を大きく見せたい
犬がしっぽを振りながら唸る時は、耳の動き・表情・仕草・行動なども合わせて気持ちを読み取ってみてください。
しっぽを振っているからといって、ポジティブな感情ばかりではありません。
唸るからといって、怒っているとは限りません。
状況を考え、全体的に見て判断するとよいと思います。