犬の甘え行動、セレクト10!
- 前足をちょこんと乗せてくる
- すりすりと、体をこすりつける
- 尻や横腹などの一部をピッタリと密着させてくる
- 寝転んで、お腹を見せてくる
- 耳が後ろに下がる
- あごを乗せてくる
- 下から上目づかいに見る
- おでこをくっつけてくる
- お気に入りのおもちゃを持ってくる
- 飼い主の口元をなめる
甘えの気持ち
これらの行動は、すべて甘えているときの行動そのものです。「もっと自分を見て」「私をどう思っているの?」「受け入れてくれるよね」といったような気持ちの表れです。さて、ここでどうするか。は、それぞれの飼い主さんによって、少しずつ違う感覚を持っています。
甘やかすのはいけないのか、それとも必要なことなのか。わたし自身の考えでは、甘えさせることで心の安定につながると思っています。特に幼少期にしっかりと心を育むために「甘え」は必要なことであると強く主張しています。
母犬に代わって育む
母犬から十分に世話をしてもらった経験のある犬は、不安がありません。お腹も心も満ち足りているとき、すべての生きものはゆったりとした気分になりますが、乾き、飢え、不足、枯渇、寂しさが募れば、その行き場のない感情の矛先を、別のものに向けて解消しようとします。
これまでの研究で、母犬と一緒にいるときの子犬は、あまりキュンキュンと鳴かないことが解っています。生まれて間もない時期には母犬が安心とぬくもりを与え、わたしたち人と暮らすようになる頃、子犬は新しい世界へと飛び立っていきます。
興味や好奇心、他者、他犬との関わりを持つようになり、挫折や失敗をしながら成熟への階段を登っていくわけですが、このとき、母犬の代わりとなって甘えさせる役目は人なのです。もちろん、ワガママとの境界線、犬が主導権を握らないことが前提ですが、そのあたりはまた今度、詳しく解説します。
最近よく見る、ちまたの甘え事情
子猫がお気に入りの毛布やブランケットに吸い付き、前足を交互に動かす、いわゆる「フミフミ」と呼ばれる行為。これは「ミルクトレッド(milk tread)」や「ニーディング(kneading)」と呼ばれ、幼い猫によく見られる母乳を出すための行為の名残りです。
犬も、離乳をしていないずっと幼い時期には見られますが、猫に比べて早期にこの癖は無くなるものだと言うのが定説でした。しかし最近では、ある程度成長しても、このフミフミの癖が抜けず、これをしないと眠れない犬というのを良く聞きます。
何が関係しているのかはまだ解明されていませんが、甘えたい欲求を自分でフミフミをして解消しているなんて、なんだか切なくもあり、いじらしいとも思いました。
シニア期の甘えは丁寧に対処
シニア期の犬が「なんだか最近たくさん甘えてくるな…」と感じたら、何らかの体の不調を感じているサインかもしれません。気付いてほしいと思っていたり、甘えることで不調を紛らわせようとしているのという場合も。
シニア期の体と心は、いつもより少し丁寧にケアする必要があります。じっくりと向き合って、異変の原因を探して解消していきましょう。
まとめ
犬がよくする『甘え行動』10選♡好きな人にはこんな行動をとる!についてお送りしてきました。人も、犬も、甘えたくなる心理は一緒。気持ちを受け止めて十分に満たすことで、いつまでも健やかに過ごしたいですね。