️愛犬がよその犬に威嚇する理由
1.警戒している
犬は用心深く、警戒心が強い動物です。
神経質な犬は、見慣れない相手を見ると不安が大きくなり、対象物が過ぎ去るまでの間に威嚇行動を起こします。
番犬としては合格ですが、毎日の散歩においては、飼い主の悩みの種となってしまいます。
2.優位性を示したい
興奮して気持ちが高まると、猫のように背中の毛をブワッと逆立てることがあります。
逆毛は感情に合わせて起こる自然現象ですが、犬の心理状態をあらわしています。
尻尾を高く上げ、前傾姿勢でヴーッと低い声を発しているようなら、攻撃する一歩手前の段階まできていると言えるでしょう。
堂々と強さをアピールし、優位性を示そうとしています。
3.自分を守ろうとしている
身の危険を感じると、犬の防衛本能が働きます。
外敵と判断した相手をどうにか自分から遠ざけようとして、唸り声をあげるのです。
飼い主を守ろうとする正義感が関係していることもあります。
4.犬種の性格
年齢・性別・遺伝などの違いで、犬の性格には個体差があります。
しかし絶対とは言い切れないものの、犬種により性格傾向があります。
例えば「気が強い犬種」は勇敢であり、攻撃的な一面をもっています。
危険を取り除き、自分のテリトリーを守るために威嚇行動をとります。
- ドーベルマン
- シェパード
- ビーグル
- 土佐犬
- 四国犬 など
5.幼少期の生活環境
犬慣れしていない犬の大半は、幼少期の経験不足が起因しています。
外に出て、様々な年齢・大きさ・性格の犬と接触してきた犬は、他の犬との接し方や付き合い方を心得ています。
しかし、社会性を学ぶ機会がなかった犬は、柔軟な対応が難しく、臆病な性格に育っていきます。
結果的にストレス耐性が低くなり、他の犬を怖がるようになってしまうのです。
️愛犬の威嚇を止めさせる方法
十分な距離を保つ
愛犬が他の犬に恐怖を感じているのであれば、飼い主がいくら制止しても、他の犬を威嚇・攻撃してしまう危険性があることは否めません。
十分な距離をとって、犬同士がお互い観察する時間を作りましょう。
自分にとって無害な相手だと分かれば、犬の喧嘩は起こりにくくなります。
飼い主を意識して歩く練習をする
犬を落ち着かせるためには、他の犬に会ったとき、犬が「飼い主の指示を聞ける余裕があるかどうか」にかかっています。
最初はおやつやおもちゃを使って、飼い主に注意を向ける練習からはじめます。
他の犬とすれ違う際、飼い主に意識が向いていると、飼い主の指示に従い行動できるようになります。
散歩コースを変更する
飼い主の後ろに隠れたり、他の犬に対して苦手意識が強い犬の場合、犬同士を強制的に接触させることは控えましょう。
散歩コースを変えるのも、方法の1つです。
威嚇を止めさせようと叱ってしまうのは逆効果になるため、犬の気持ちを尊重して回避を優先します。
️まとめ
「他の犬が嫌い」という犬の気持ちは、基礎訓練を続け、楽しい経験を積むことで克服できます。
ドッグトレーナーに相談し、プロのアドバイスを聞いてみるのも良いでしょう。
理由はどうあれ、愛犬が他の犬に怪我を負わせてしまう状況は避けるべきです。
飼い主の故意ではなかったとしても、賠償責任が生じます。
散歩中は必ずリードを付けて、安全な散歩コースを選ぶようにしましょう。