犬がしっぽを巻き込んで座っているときの心理
「しっぽを巻く」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
相手に負けたこと、降参すること、恐れて逃げ出すことを表現した言葉です。
これは、犬同士が喧嘩をしている時、負けた方の犬がしっぽを巻いて逃げる様子から作られた言葉であるとされています。
「しっぽを巻いて逃げる」と表現することもありますよね。
では実際に犬がしっぽを巻き込んで座っているときは、どのような気持ちなのでしょうか。
1.イタズラを反省している
帰宅してみると、リビングで愛犬がしっぽを巻き込んで座っていることがあります。
周りをよく見渡してみてください。各部屋を確認してみてください。どこかにイタズラをされていると思います。
愛犬の様子はと言うと、飼い主と目を合わせることができなかったり、頭を下げて地面を見ていたり、体を震わせていることもあります。
イタズラがバレるのではないか、バレてひどく叱られるのではないかと思い、怒られる前に反省の態度を示しておこうと思っているのではないでしょうか。
そのことがしっぽを巻きこんで座っている姿に表れているのです。
2.あの犬が怖い…
他の犬を目の前にしたとき、犬がしっぽを巻き込んで座ることがあります。
お散歩の途中によく見られる行動です。向こうから歩いてくる犬に不安や恐怖を感じ、怖くて座り込んでしまうのです。
自分よりも体の大きな犬、吠えられたことがある、ドッグランで飛びかかられたことがある、犬見知りであるなどが原因になりやすいです。
無理に近づけると喧嘩になってしまったり、一方的に攻撃を受けてしまったり、トラブルに発展してしまうことがあります。
犬にも相性や苦手があります。愛犬が怖がる対象になる犬や人がいる場合は避けてあげた方がよいと思います。無理に仲良くする必要はありません。
3.しっぽに触れられたくない
しっぽに触れられることが嫌で、しっぽを巻きこんで座ることがあります。
愛犬のもふもふのしっぽ、触れたいですよね。柴犬やポメラニアンやサモエドのようなダブルコートのしっぽって触り心地が最高なんです♡
しかし、犬は基本的にしっぽに触れられることが苦手です。
嫌がったり怒ったりしない犬もいますが、決して好きなわけではありません。
飼い主や家族など信頼できる人が喜んでくれるのであれば…と、触らせてくれるのです。
しっぽに触られたくない時は、お尻の下に隠すようにしっぽを巻きこんで座ることがあります。
この時は、しっぽのブラッシングもしない方がよいです。
犬が許してくれる時に触れるようにしましょう。
4.体を少しでも小さく見せたい
犬は体を少しでも小さく見せたくて、しっぽを巻きこんで座ることがあります。
私の犬友達のゴールデンちゃんがよく見せてくれる姿です。
私の愛犬は超小型犬のポメラニアンです。怖がらせてはいけない、傷つけてしまってはいけない、そんな気持ちがゴールデンちゃんにはあるようです。
そのため、しっぽを巻きこんで座り、ポメラニアンの方から近づいて来るのを待っていてくれるんです。
ゴールデンのしっぽは長毛でふさふさで大きいですよね。そっと振っているだけでも力強く見えます。
体の小さなポメラニアンには目の前で大きな物体が揺れ動き、恐怖に感じられるのではないでしょうか。
しっぽを巻きこんで座ることで体を少しでも小さく見せたいという気持ちは、相手に恐怖心を与えないように、という心遣いなのです。
まとめ
犬がしっぽを巻き込んで座っているときの心理を4つ解説しました。
- イタズラを反省している
- あの犬が怖い…
- しっぽに触れられたくない
- 体を少しでも小さく見せたい
ほとんどの場合、犬がしっぽを巻きこんで座るのは「不安」や「恐怖」や「緊張」の表れです。
その対象が何なのかを知り、適切に対処してあげることが大切です。
恐怖心からパニックを起こすこともあるので注意しましょう。