犬も人に気を遣うことがある
犬も人に気を遣うことがあります。
飼い主が感情的になっているときに、愛犬が気を遣っているような仕草や行動を見せることはありませんか?
オーストラリアの大学で行われた研究で、犬は飼い主の表情から感情を読み取ることができることが判明しています。
リーダーであり大好きな存在の飼い主が、何を感じているかを犬は常に気にしているのです。
飼い主の感情がうつることもある
飼い主の感情を認識できるだけでなく、うつることもあると近年の研究で明らかになっています。
とくに、一緒に暮らしている期間が長いほど飼い主の感情が伝染しやすいとのこと。
飼い主に気を遣うあまり同じように感情的になってしまい、ストレスを感じる犬もいるので注意が必要です。
犬が気を遣っているときの4つのサイン
ではここから、犬が気を遣っている4つのサインをご紹介していきます。
愛犬の過去の行動に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
1.寄り添ってくれる
飼い主が落ち込んでいるときに、隣に来てそっと寄り添ってくれることがあります。
泣いているときに愛犬がそばにきてくれた、なんて経験はありませんか?
大好きな飼い主のことを常に気にしているからこそ、いつもと様子が違うと元気を出して欲しいとそばに寄り添ってくれるのです。
言葉で励ますことはできなくても、隣に来てくっついてくれる犬の温かさに元気づけられる方も多いでしょう。
2.顔を見つめてくる
飼い主の顔をじっと見つめてくることもあります。先述のとおり、犬は飼い主の表情から感情を読み取れることが分かっています。
笑顔や怒った顔を判別できるだけでなく、笑顔のときはポジティブな感情、怒った顔のときはマイナスな感情だと理解しているのです。
普段と様子の違う飼い主のことを気遣い、どんな感情なのかを理解しようと顔をじっと見つめてくることがあります。
感情的になっているときに愛犬が見つめてくるのは、飼い主のことを心配しているからだと知っておきましょう。
3.周りをウロウロする
気を遣って飼い主の周りをウロウロすることもあります。飼い主を心配しているときに見せることが多い行動です。
たとえば、落ち込んでうずくまっているときに心配した愛犬が周りをウロウロすることがあるでしょう。
また、家族と喧嘩しているときに仲裁するように二人の間をウロウロする、というケースも多くあります。
いつもと様子が違う飼い主を心配しているけれど、どうしていいかわからず周りをウロウロしているのかもしれません。
そんな犬の気遣いを嬉しく感じるかもしれません。
しかし、繊細な犬であるほどストレスを強く感じてしまう可能性があるので注意が必要です。
4.顔や手をペロペロとなめる
飼い主の顔や手をペロペロとなめてくることもあります。
泣いているときやイライラしているときに、愛犬が顔をなめてきた経験はありませんか?
顔や手をなめるのは犬にとって愛情表現の一種。
大好きな飼い主にいつものように笑ってほしいからこそ、愛情を精一杯伝えてくれているのです。
まとめ
人が気を遣うのと同じように、犬も飼い主に対して気を遣います。
飼い主のことが大好きだからこそ、「早く普段の元気な姿に戻ってほしい」と気を遣い行動するのです。
しかし、飼い主のマイナスの感情がうつってしまうこともあります。
あまりに長く悲しんでいたり怒っていると、愛犬も同じ気持ちを長く感じ続けることになり、ストレスを感じてしまうでしょう。
愛犬に気を遣わせすぎないよう、飼い主も愛犬を気遣うことを忘れないようにしてくださいね。