あぁ!牙、見せちゃってる…
通報・発見
ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws(ホープ・フォー・ポーズ)職員で猫番長の異名を取る(?)ジョアン。猫だけでなく犬や他の動物の保護にも活躍しています。今回はそんなジョアンの息子さんからの保護依頼でした。お母さん、出動です。
ジョアンはシングルマザーなんですね。息子さんが父親の住む家を訪ねていた夜、走行する車から犬が投げ捨てられるのを目撃したのだそうです。何と…。
壁に隠れてのぞいている犬。投げ捨てられたら、そりゃあ、戸惑って、どうしていいかわからなくて、身を隠しますよ。この家の住人がうまいこと犬を敷地内に誘導してくれたそうです。
幸い犬は人にそれほど恐怖心を抱いていませんでした。おなかもすいていたのでしょう。ドッグフードを求めて出てきてくれました。そして口元をこちょこちょ。
それでも不安も大きくて、いったんまた家の後ろに隠れてしまいますが、布リードを受け入れてくれました。
受け入れてくれたんですけれど、突然、豹変してうなりだしましたよ。リードを手前に引っ張ると、出てきて、ジョアンに突っかかるような仕草。ジョアンは落ち着いて、決然と「ノー!だめ。」と言い聞かせます。
脅しはきかないんだと、犬にわからせるのです。ここで人が悲鳴を上げたり逃げ腰になると、犬は優位に立とうとしてさらに攻撃的になりかねません。…さっきはあんなに友好的だったのにぃ。
ジョアンはとても落ち着いて対処しました。さすがです。2人がかりで何とか犬をケージに入れました。まだ時折、うなって牙を見せる犬。神経質になっていますね。
車に乗せて、「デジ」と名づけました。
ケア
さっきはあんなに神経が高ぶっていましたが、病院につくと、すっかり大人しい、元のデジに戻りました。病院の雰囲気には、勝てませんね!
水を飲んで、検査前にリラックスさせようと、ジョアンが遊びに誘うと、デジは嬉しくなってしまいました。もう大丈夫です!
シャワーも難なくこなします。
それから
デジは、「おすわり」や「お手」を知っていました。でもやはり、緊張したり、自分の思い通りにならないとすねてしまうところがあるみたい。犬の訓練施設がそんなデジの再教育を引き受けてくれました。里親さんに引き渡すためには、これは大切なプロセスです。
明るい性格で活発なデジ。このポジティブな面を伸ばすことで、優位に立とうとする神経質な一面を消すことができそうです。デジ、すねないで、素直に頑張って!
よく遊び、よく学ぶ。最後はそんなデジの姿が見られます。里親さんに出会えるのも、もうすぐでしょう。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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