東北芸術工科大の学生たちが介助犬のための支援活動
障害者の方々には私たち健常者がごく普通に行えることが思うようにできないことがあります。
それを手助けするために介助犬が存在するのですが、日本ではその数がまだまだ足りず、障害者の人々が必要とする数を下回っています。
「この現状をなんとかしなくては!」と東北芸術工科大の学生が立ち上がりました。もっと世の中に「介助犬」という存在を知ってもらおうと試みたのがなんと、あのLINEスタンプの作成だったのです。
学生たちが作ったLINEスタンプ「はたらくいぬさん」
東北芸術工科大の学生たちが、介助犬をもっと身近に知ってもらうために、無料アプリ「LINE」のスタンプを作成したのには、障害者の抱える苦難を察しての試みでした。
日本では介助犬を必要としている障害者の人が1万5000人もいるのに対し、現在活動している介助犬の数はわずか73頭。これはあまりにも少ない頭数です。
そして介助犬1頭の育成にかかる費用は240万円と高額で、資金調達にとても苦労しているのです。
これではいつまでたっても障害を持つ方達の生活の向上は難しいばかりか、介助犬がいれば視野も広がりもっと社会に出ていけるのに、このままではそのチャンスさえ掴むことができません。
そこで、学生たちは無料アプリ「LINE」のスタンプ「はたらくいぬさん」を作成し、介助犬育成に必要な資金を集めようと決意したのです。
そのきっかけとなったのが、同大企画構想学科本吉裕之准教授による講義でした。
本吉准教授は介助犬を招いて講義を行い、それが学生たちの心を動かして、「自分たちにも何かできることがあるはず」という気持ちからLINEスタンプの考案へと繋がったのです。
まず学生たちは「LINEスタンプでどのようなものがあると良いか」というアンケートを取り、調査を行いました。
すると、アンケートの中で「OK」や「おつかれさま」などフレーズが良いという意見が上がり、それらを参考にしてLINEスタンプの作成が進んでいきました。
イラストデザインに携わった学生の山田もも子さんは「可愛く面白いデザインを意識した」と述べています。
その通りに「はたらくいぬさん」は可愛く愛嬌のあるキャラクターとして仕上がっています。
その甲斐あって、口コミでLINEスタンプ「はたらくいぬさん」の評判は広がり、「表情やしぐさが可愛い」と高評価を得ています。
彼らのこの働きがあって介助犬という名が広まりつつあります。
そして介助犬育成頭数の増加も期待できることでしょう。
本吉准教授は「まずは介助犬という存在を知ってもらうことが大切」と話しています。
また、介助犬と共に生活している方からも評判が良く、「私も利用しています。とても嬉しいです。」と言っていただけたそうです。
このLINEスタンプは50LINEコイン=120円相当で、40種類のスタンプを楽しむことができます。
介助犬の輪が広がる希望のLINEスタンプ
この記事を読んで、学生がこのように介助犬の普及育成に貢献しているということにとても感動しました。
私たちは当たり前のように生活をしているのだけれど、本当はその当たり前のことが尊いことであり、自分もいつ障害を負う立場になるか分からないのです。
しかし、私たち社会人はそんなことを忘れて生活しています。
東北芸術工科大の学生たちの行動には本当に頭が下がります。
そして、介助犬をただ知ってもらうのではなく、LINEスタンプというキャッチなところに着目し、見事に介助犬の知名度を上げた功績はとても素晴らしいことです。
今後もLINEスタンプ「はたらくいぬさん」がどんどん世の中に広がり、1頭でも多くの介助犬が育成され、障害者の方々の手助けができるようになって欲しいものです。
まとめ
日本における障害者の人の数は多く、その中で介助犬を必要としている人は1万5000人もいる中で、介助犬として今登録されている数はわずか73頭。
とてもすべての障害者を介助できる頭数ではありません。
しかし、そんな中でこの現状をなんとか少しでも打破できればという思いで学生たちが企画し、作成した無料アプリLINEスタンプ「はたらくいぬさん」が登場しました。
介助犬1頭の育成にかかる費用は240万円と高額です。
しかし、このLINEスタンプの知名度が上がれば介助犬の知名度も同時に上がり、そしてこのスタンプの購入額が、介助犬育成資金となるのです。
皆さんもLINEスタンプ「はたらくいぬさん」を購入して、介助犬育成に貢献してみませんか?
介助犬の育成を支えるためのLINEスタンプ「はたらくいぬさん」
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女性 ふみ