過酷すぎる環境で
摘発・保護
米国・ミシシッピ州でまた子犬工場が摘発され、米国動物愛護協会が犬たちの保護に協力しました。
職員の女性が木製の大きな箱のフタを持ち上げると、真っ暗な中から必死な犬の顔が飛び出します。ケージでもなく、箱の中の闇に犬が閉じ込められているのです。
獣医師も思わず顔をしかめる状況。犬が助けを求めています。
これを見れば、こんなしかめつらにもなるというものです。映像では見えませんが、奥に小型犬の頭蓋骨が転がっているそうです。まあ、不思議ではないですね…。
この子はいつから、その遺体と共にここに監禁されているのでしょう。
何と言いますか、中世の牢獄…?
抱きかかえられたこちらの子は一見、問題なさそうに見えますがカメラが下半身を映し出すと、後足が1本ちぎれていました。
糞尿を下に落とすため、床が金属のグリッドむき出しです。
おそらくそこに足が落ちて抜けなくなり、激しくもがいているうちに骨折して脱落してしまったのでしょう。
きちんとした見回りもないためこの状態で放置されていました。
状況報告は凄惨さを増すばかり
先ほどの獣医師が子犬を産んだチワワをみつけました。でも、2匹の子犬はすでに死亡しています。その遺体を、母犬は食べていたのです。そこまでしなければならない過酷な状況が、この施設に蔓延(まんえん)しています。
「ミシシッピ州の動物施設に関する法令は、絶対にアップデートされなければなりません。」そう語る職員の強い口調は、そのまま全世界に当てはまります。
1人ひとりが賛同の意思を持ち、小さな一歩から支援することで、いつの日か目標は達成されるでしょう。
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States