人の欲望の代償を払わされる犬たちの苦痛
摘発
カナダ・ケベック州の町、モントリオールで大規模な子犬工場が摘発されました。現場には小さなケージが所狭しと積み重ねて並べられ、複数の小型犬が押し込められています。施設全体で100匹近く発見されました。
閉じ込められた犬たちの必死の鳴き声が一体となって、大音量で響きます。目や鼻を直撃する刺激臭は、処理されない糞尿がたまりにたまった臭いです。様々な菌やウィルスも大量に漂っているでしょう。
踏み込んだ動物愛護団体The Humane Society of the United States(米国動物愛護協会)のスタッフも防護マスクやメガネでしっかり保護しないと、病気になってしまいそう。
スタッフ:「3か月で3件目の子犬工場なんですが、ここはその中でも最悪です。」
この子など、もうどこが頭かお尻かわかりませんね。ベタベタの毛のかたまりです。顔面もこれに覆われて、呼吸困難におちいっていました。十分に呼吸できないことで、ゆっくりと確実に体が弱っていっていました。
こちらでは、糞尿がたまった下敷きを撮影しています。このケージには3匹入っているようです。この人、マスクをしていませんね。コロナ以前の動画ですが、危ないですよー!マスクしてー!
この受け皿には、血液も落ちているそうです。ケージの金属のグリッドに付着した糞尿が酸化して犬たちの肉球を腐食し、出血するのだそうです。
グリッドに直接立たされているから、さらに痛みそうですね…。この子の肉球も傷ついているようです。
私たちの欲望の代償
スタッフ:「この犬たちはこれまで、安心感や人のぬくもりというものを経験したことがありません。」
人の欲望のために大きな代償を払わされてきた犬たちです。短絡的な「かわいい~!欲しい~!」という欲望、そしてその欲望にたかってお金にかえる欲望。犬は、知性、心と体の痛みを持った生き物です。それを伝え、このような惨状を根絶することは、私たち1人1人の行動にかかっています。
もし家族が、お友達が、一時的な欲望で安易に犬を買おうとしていたら勇気を出して伝えてみませんか。
「待って。これから20年、犬を家族としてきちんと飼える?覚悟があるならかわいい犬はシェルターに沢山、たくさんいるよ!」
動画を見ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画の制作・配信をしている団体より許可を得て掲載しております。
動画制作者:Humane Society of the United States
掲載YouTubeチャンネル:The Humane Society of the United States