私は以前、動物病院で動物看護士として働いていました。
動物病院で働いていると、様々な動物が診察のために来院します。
私が勤務していた病院は、大きな病院だったので、犬猫だけではなく「エキゾチックペット」と呼ばれるヘビやトカゲ、ウサギやハムスターなども対象でした。
しかしやはり、外来件数が断トツで多いのは、犬。ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬もたくさん来ていました。
足が痛く立てないゴールデンレトリバー
その日はサイズ大きめのゴールデンレトリバーが来ていました。
足が痛くて、立てない様子。その原因は、体重の増加?と思うぐらい少し大きめな犬でした。
大きな犬の場合は無理に診察台にのせずにそのまま診察することもあります。
しかし、診察台が体重計になっていることも多いので、どんなに大きくても暴れていない犬の場合は必ずひとまず診察台には乗ってもらいます。
ゴールデンレトリバーを診察台に
やっとの思いで診察室まで愛犬を連れてきた女性の飼い主さん。
何とか途中まで歩かせては、抱っこして動くものの、大きすぎて前に進まないのです。
大型犬を飼うと人手がいりますよね、男の人の手を借りないと運べない状況もよく見かけました。
飼い主さんは愛犬を抱きかかえることはできても、あまりにも大きすぎて高さのある診察台にはなかなか乗せられません。
しかし、動物看護士である私たちは、そういった大きな犬でも診察台にのせることが仕事のうちのなのです。
体の細い私でも大きな犬を診察台にのせられる理由
私はかなり体が細い方です。
飼い主さんは「絶対あなたじゃ無理!」と言いました。
しかし、私は動物看護士としてたくさんの犬を持ち上げてきています(笑)
経験がありますし、抱え方を学んでいるので、診察台に持ち上げるぐらいならできるのです。
もし大きな犬で暴れている場合は、上半身と下半身を別のスタッフが保定(犬をしっかりおさえる)しながら持ち上げますが、この時もなんなく持ち上げて診察台に。
「絶対に無理!」と言い張った飼い主さんは、その様子を目にしてかなりびっくりしていました。
動物看護士のプロの技
動物看護士は、たくさんの動物の診察を補助する際の技を持っています。
どんなに怒っている犬でも、一瞬の隙をみて保定をします。
怪我をすることも、もちろんあります。
一瞬の気のゆるみに噛みつかれることもありましたが、基本は絶対に動物相手には気を抜かないことです。
まとめ
動物病院のスタッフというのは、人間の病院の受付の方のように、事務などの業務だけを行っているようなイメージではなく、専門的な知識を持ったスタッフであることが多いです。
受付もして、補助もして、掃除洗濯なども衛生管理も行いますし、入院患者のケアも行うので医療知識も持っています。
今回の動物を持ち上げたりなども、専門的な技の一つになります。
もし動物病院に行かれた際には、スタッフさんの動きを見てみてくださいね!意外に獣医さんよりもすごいかもしれませんよ。