動物病院で看護師をしていたころに経験したエピソードの中で、少し笑顔になってしまうような経験をお伝えしたいと思います。
この体験談を通して、思い当たることなど共感していただければと思います。
また、診察に連れてきていただく際に気を付けてほしいこと、管理の注意点として受け止めていただければと思います。
犬を5匹飼っているNさん
犬をたくさん飼っている飼い主さんも多いと思います。
それぞれ特徴があるので、見間違えることなどはないと思いますが、実際いかがでしょうか。
名前の呼び間違いや混乱など、思い当たるふしはありませんか?
病院に来ていたNさんは5匹のヤンチャな犬を飼っている飼い主さんでした。
たくさんの犬を一度に連れてくるので、いつもご自身はパニック状態でした。
呼び間違いの連発...
飼い主さんが診察室で獣医師と話しているときも、犬たちはみんな興奮気味。
体調などの話をしていても、名前を間違えすぎて、看護師も獣医師もだんだん混乱してきました。
話題になっている犬の方も「自分のこと?」みたいな顔をしていました。
とうとう匙を投げた飼い主さん
説明途中で、誰が誰かわからなくなったと言って、頭を抱えだした飼い主Nさん。
結局、獣医師が細かく質問していきますが『食欲がないのは誰?』『ただの好き嫌いなのか』『残ったご飯を誰か横取りして食べた』など、だんだんと聞いている方も訳が分からなくなってきました。
挙句の果てには「もうわからない!ごめんなさい!」と開き直る始末!
これには、その場にいた獣医師も看護師も皆笑ってしまいました。
本来なら、飼い主さんに「しっかり管理してください!」と注意するところですが、あまりのパニックぶりと犬の困惑した表情に、診察室は不思議と飼い主さんを憎めない雰囲気になっていたのです。
多頭飼いの問題点
このエピソードは、なかなか状況が伝わりにくいかもしれませんが、大勢の子供を抱えてパニック起こした挙句に笑えてきた!みたいな感覚ですね。
笑えたので良かったですが、このような混乱はできればない方がいいに決まってます。
食事の時間は何頭いてもしっかり分けてあげることや、排泄などの状態を把握をするために散歩の時間を分けるなど、想像すると大変なことばかりですが、管理するにはそういった方法しかありません。
たくさん飼うからにはいろんなことを覚悟しなければなりません。
まとめ
今回は面白いエピソードとして書きましたが、多頭飼いされている方には気をつけていただきたいことがたくさんあります。
- 健康管理
- 食事管理
- テリトリーの確保 など
様々な点に注意して飼育することが大切です。
今回の通院の場合もできれば2頭ずつなどで分けて来院すれば、こんなにパニックにならずに済みますので、通院の際は少し気を付けてみましょう。