最初は意外とぐいぐい来た!
通報・発見
高速道路わきに捨てられた犬の保護依頼がありました。ロスアンジェルスの保護団体Hope for Paws(ホープ・フォー・ポーズ)が現場に到着すると、フェンス越しに黒い犬を発見。人が近づくと逃げるとの情報なので、注意深く接近します。交通の騒音がかなりあります。
食べ物を持って、怖がらせないようにそっと近づくことにしました。犬はすでに気づいてこちらを見て、その場でソワソワと動いています。
あ、手から直接、食べた!意外にも、ファーストコンタクト成功です。ぐいぐい来てますよ。笑
犬は最初のひと口を飲み込むと、「おいしい物をくれた」と嬉しそうに立ち上がり、シッポも振ってい「もっとちょうだい」と催促。「逃げる」という情報はどこへ?何か状況が違ったのか、それとも女性職員ジョアンの人柄のおかげかは、わかりませんね。笑
その流れのまま、フェンスのすき間から布リードを首にかけることができてきました。犬はリードの意味を知っているようにも見えます。一緒に歩いていく心の準備ができているのです。
リードを持ってうながすと素直に歩いてくれますが、時折落ち葉の中にうずくまってしまいます。やはり突然のことでとまどいがあるのでしょうね。そのたびに食べ物で誘うと歩き出し、フェンスの端から抱え上げ、2人で協力してフェンスの外へ降ろすことができました。この時、犬は「ジュリアン」と名づけられました。ジュリアンも不安定な態勢で高い所から降ろされる間、じっとして2人に協力してくれました。
その際のジョアンのひと言「あ、去勢してないわこの子」
ケア
外に出されると再びおびえたようなジュリアンでしたが、病院で体を洗ってもらう間、マッサージを受けるように気持ちよさそうです。リラックスできてよかった。
でも体を洗っている時、出血跡をみつけました。その後の検査で、なんとジュリアンの体内には、複数のBB弾が撃ち込まれていたことが判明。心臓や肝臓、直腸、脊椎の近くにも着弾していました。
面白半分に犬を襲う人がいるという事実に背筋が凍ります。ジュリアン、あの場所から動くことへの恐怖心は、そこから来るんだね。よく生きていてくれた!
振り返って見れば、「逃げる犬」と言われたのは、その頃にBB弾で襲われたからかもしれません。
それから
落ち着いてきたジュリアンですが、まだ完全にリラックスできず何か悲しそう。無理もありません。そこで保護に活躍したジョアンの家族犬「エレクトラ」にジュリアンを元気づけてもらうもらうことにしました。きっとエレクトラは明るくて、どの子ともすぐに打ち解けるムードメーカーなのでしょうね。
エレクトラが到着してからのジュリアンの様子はぜひ動画でご覧ください。また、大けがを負ってレスキューされた3本足の猫「タイガー」も加わりました。
犬のジュリアンに対して全くためらわず近づいていくタイガーの行動も面白いですよ!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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