氷踏み抜き落水事故~ゴールデン・レトリーバーのフィンのケース~

氷踏み抜き落水事故~ゴールデン・レトリーバーのフィンのケース~

3頭の犬をいつものように朝の散歩に連れ出し、いつものように池の周りを歩いていました。いつもと違ったのは、その日は地面に雪が積もり、気温はマイナス5℃、池はだいぶ凍り付いていたことです。そこでこの事件は起きました。

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近道するなって!!

やっぱりリードははずしちゃいけない

犬が凍った池に落ちてしまいました。

もちろん命に関わる一大事です!この手の事故が後を絶たなくてですね、飼い主に「しっかりしろよ!」と言いたいわけです。

で、今回の状況を説明すると、岸辺の2人と氷の上に四つん這いで進む1人の計3人は、消防士さんです。落水したゴールデン・レトリーバーの「フィン」の飼い主が、自分たちでは救助できないと見切って素早く緊急通報で助けを求めたんですね。

それは正しかったし、最速で現場に来てくれた消防士のみなさんには感謝です。

あ!氷上の隊員が水に落ちました!でもそれも想定済み。

岸で待機中の隊員は「そろそろ落ちるな…」という感じでおもむろにロープを握っていました(笑)

犬に向かっている隊員は、ドライスーツという潜水服を着ています。これは体の表面に空気の層があって体が濡れず、ウェットスーツよりも体温維持効果が高いのです。

フィンの元へたどり着いた隊員は、水に浮かんだ状態で少しの間フィンとイチャイチャ…ではなくて、抱え込もうと動いていましたが、しっかり抱えたことを確認すると仲間がロープを引っ張りました。

その勢いを借りて隊員はフィンを氷上に押し上げます。

1回目は失敗。足場のない水中から大型犬を押し上げるのは大変!その後、フィンは氷の上に立つことができました。

「グッポーイ(Good boy)フィン、カモーン!」と叫ぶのは、飼い主さんでしょうか。

隊員も無事に氷の上に上がり、ロープに引かれて岸に向かって滑ってきました。

事故の経緯

最後に、なんで池に落ちちゃったの?という経緯をご説明しましょう。

飼い主さんは3頭の犬をいつものように朝の散歩に連れ出し、いつものように池の周りを歩いていました。いつもと違ったのはその日は地面に雪が積もり、気温はマイナス5℃で池はだいぶ凍り付いていたことです。

フィンは暑くなったのか、雪がうれしかったのか、突然雪の中に座り込んで動かなくなってしまったのです。ひとけのない慣れた散歩道のこと。追いついて来るだろ…と飼い主さんはフィンのリードをはずして他の2頭と一緒に先に歩いて行きました。

池にそって歩き、反対側に来たところで飼い主さんが後ろを振り返るとフィンは池の周りでなく、氷結した池を突っ切って走り、近道でみんなに合流しようとしていたのです!

「おまえ、近道すんなー!」と叫んだかどうかわかりませんが案の定、フィンは氷が薄くなった真ん中あたりでドボン。飼い主さんは911で消防に救助を依頼したのでした。

その後

レスキューされたフィンは、一目散に自宅へ走って行ったそう。家ではすぐに暖炉の前で体をふいてもらい、シャーベットみたいな池に30分以上つかっていた割には早く元気を取り戻しました。

あまりバタバタと動かずじっと救助を待っていたこと、そしてダブルコートの犬種で密集した柔らかいアンダーコートが水をはじいて体温を保ってくれたことが、生還の決め手だったかもしれません。天然のドライスーツですね!

そして同日のうちにフィンと家族は消防署を訪れて、命の恩人たちに感謝を伝えたそうです。

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