保護は案外すんなりと
通報
何らかの理由でロスアンジェルスの住居を強制立ち退きとなった人物は、飼い犬4匹をその場に捨て、インコ30羽を放鳥していきました。
外来種のインコは温暖なこの地できっと生き残り、野生化して、在来種の植物や動物の生存をおびやかす存在になるでしょう。日本でも野生のインコの群れが飛び交っている場所がすでに多数あり、問題になっています。
保護団体Hope for Paws はすでに飛んでいってしまったインコたちを回収することはできませんが、残された犬の保護に向かいました。
職員が通報者にあいさつをしていると、まず1匹目がすでにフレンドリーにお出迎えしてくれました。通報者たちが「シェリフ」と名前をつけたそうです。
動画ではジャーマン・シェパードと紹介していますが、確実にミックスですね。
2匹目は、ゴミ容器の後ろで丸くなっていました。
保護
今回使用するキャリーケースやそのたの道具をフェンス越しに搬入していると、何をしているのか見に来たのか、3匹目の黒犬「ブギー」が現れました。
この子はウェットタイプのドッグフードが大好きとのことで、その場でさっそく、フードをキャリーケースの中で与えると、ブギーはすんなり入ってくれました。
扉を締めてあらま、1匹保護完了。それを見るシェリフものんびりムードです。
あまりに簡単でみなが笑っていますが、さっきから吠えている子がいます。それがどうやら4匹目、白っぽい毛並のこの子らしい。
大型犬用のケージをガタガタと運び込んでいると、近所の犬も吠えだして騒がしくなってきました。
みんな、落ち着いて―!
わさわさした中でもシェリフは相変わらずのほほーん。布リードを装着して誘導するとすんなりケージに入ってくれました。
問題のこの子「サブリナ」はやはり吠えながら家の周りをぐるぐると逃げ回りましが、案外すんなりケージに入ってくれました。
どうやって?動画の4分40秒を見てくださいね。ケージに入ったら、とたんに吠えるのをやめておとなしくなりました(笑)
最後はいちばん小さいあの子「ジャヴァ」。次々に陥落する仲間たちを見て少し逃げ腰でしたが、状況判断して静かにつかまえさせてくれました。
たれた耳を持ち上げると内側に、いた、いた!吸血してふくれあがったダニの御一行様…。
ケア
4匹を病院に運びました。いちばん問題ありありはジャヴァ。耳を引っ張られ、唇をひんむかれてすごいことになっていますが…。
ダニは除去するとして、深刻なのは下あごのくっついているべき場所が2カ所はずれてしまっているらしいです。それに、ダニの吸血による貧血やその他の感染症などの可能性も検査が必要です。
ダニの駆除は職員でもできるので、病院の外でまずは駆除作業を行いました。ジャヴァはわかっているのか、おとなしくしていてくれました。
皮膚に咬みついているダニを引っこ抜くので、多少出血するんですね。苦手な方は、動画7分28秒~8分5秒まで要注意です。
ブギーにはさらにたくさんダニが取りついていました!ブギーも同じように、根気のいる駆除作業の間じっと耐えてくれました。
当然シェリフ、サブリナにもたくさんのダニが。足の指の間にまでもぐり込んでいるんです。本当に時間のかかる大変な作業でしたが犬たちはダニから解放されました!
シェリフとサブリナは、鎮静剤を打って作業しました。4匹全てのダニ駆除に4人がかりで7時間かかりました!やだ、駆除したダニの山を見せなくてもいいのに…っ。ダニも生きてた、ごめんね!
こちらはシャワーでお目覚めのサブリナ。もう吠えません!
それから
ジャヴァは下顎の手術の他、おヘソのヘルニアなど他にも見つかった問題も処置されました。
最後は4匹そろって一時預かり施設で遊んでいる姿。元気、元気!彼らに早く里親さんが見つかりますように。
動画を観ることは保護活動支援につながります。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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