ノミ、ダニにまとわりつかれて出血も
発見・保護
ギリシャ・クレタ島の保護施設タキス・シェルター代表のタキスさんが、鎖につながれネグレクトに置かれた犬を保護します。
理想からかけ離れた状態で与えられた食べ物や水、ドラム缶の犬小屋の状況をざっと確認した後、「ラティ」を紹介します。鎖につながれたその犬の体が、なんだかテカテカしています。密生した光沢のある短毛、ではなく、脱毛してツルツルなのです。無毛の犬種ではないですよ。
ラティはこの状態でこれまで生きながらえてきました。ドッグフードには口をつけていませんが、体はこの通り、やせて背骨が浮いています。犬は、ただ無機質に与えられた食べ物には興味を失ってしまうのでしょうね。
よく通る声で、数回吠えました。ラティは社会化の訓練も受けずに成長したため、今、目の前に人が現れた人に戸惑っている様子です。
ケア
病院に連れて行きました。戸惑っていたラティは、人を受け入れてくれました。
脱毛した皮膚には、ノミとダニがいっぱいでした。耳の先も一部、千切れています。
そしてこれを見て。歩かない…歩けないと、犬の爪はこうなってしまいます。さらに伸びると丸まって肉に食い込んで行くでしょう。
赤黒くただれた皮膚。
タキスさん:「こんな状態で鎖につながれっぱなしで、この子は苦しんでいました。でもこれからは、私の元で暮らします!」
このハゲたカサカサの体を覚えていてくださいね。なぜなら…。
その後
何週間後か不明ですが、シェルターの建物の床で眠るラティ。周りには犬仲間も。あれ、何だか、ラティの皮膚の感じが違う?もうちょっとカメラ寄ってくれないかな?
おぉ体毛!体がふかふかと薄いベージュの毛におおわれていますよ。そして、犬仲間に囲まれて跳びはねています。
タキスさんにも「遊ぼう!」と誘ったりして、元気。きちんと世話をすれば心も体も健康な子だったんですね。
甘え顔もかわいい、里親さんと巡り合えますように。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
ラティをもっと見る?
こちらでもラティの姿をどうぞご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter