1.どのような状況でも物怖じしない
気が強いということは、自分に自信を持っていることでもあるため、どのような状況であっても動じたり怖がったりしない傾向があります。
不安感を感じやすい犬は、初めての場所に行った時や初対面の人や犬に会った時などに、オドオドとした態度を取ったりパニックになったりします。
しかし、気が強い犬の場合は、そのような状況でも不安がることなく冷静でいられるのです。
冷静でいられることはとてもいいことですが、気が強いことで周囲の人や犬に攻撃を仕掛ける犬もいます。
体が小さな犬であっても、気が強く大型犬にも吠えかかって喧嘩を売るような行動を見せる犬も少なくありません。
また、気の強さから自己主張をはっきりとする犬も多くいます。
自分がしたいことや行きたい方向などを、飼い主さんに対して強く意思表示して譲らないことがあります。
散歩中などに自分の行きたい方に飼い主さんが歩き出すまで、その場に座り込んで動かなかったり、希望が通るまで吠え続けたりさまざまな行動が見られます。
そうした頑固な意思に飼い主さんが負けてしまうと、ますます気が強くなってわがままになってしまうことがあるので注意が必要です。
2.思い通りにならないと威嚇する
気が強い犬は、希望や意思を強く主張するため、自分の思った通りに事が進まないと威嚇や攻撃行動を見せることがあります。
自分にとって嫌なことをしてくる相手に対しても、距離を置くだけでなく、吠えたり唸ったりして意思をはっきりと見せるのです。
また、攻撃的になることで、飼い主さんや周囲の人や犬が自分の要求に従ってくれたり、色々なことが希望通りになったりすると、より一層気が強くなっていってしまうとも考えられています。
3.自分の寝床や食べ物に近づくと怒る
気が強い犬のなかには、縄張り意識や所有欲、独占欲が強い犬が少なくありません。
そのような犬は、自分が大切にしているものや自分のものだと思っているものに対して、他者が近づいたりアプローチしたりすると強い拒否反応を示します。
特に、おもちゃやおやつなどは他の犬が触ったり近づいたりすると、とても嫌がり威嚇や攻撃をして遠ざけようとします。
さらに、自分が寝ている場所を飼い主さんが掃除しようとしたり、どかそうとして動かしたりすると怒る犬もいます。
また、普段は怖がりな犬が、飼い主さんに抱っこされている時や自分の家にいる時だけは気が強くなるということも珍しいことではありません。
散歩などで他の犬に対して怖がっている様子を見せていても、抱っこされた途端その犬に対して吠えたてるという様子もよく見られます。
気が強い犬との適切な付き合い方
気が強い犬と一緒に暮らす際には、いくつか気をつけておきたいことがあります。
そのような犬の主張や要求を全て通すような接し方をしていると、どんどん気が強くなってしまったり、わがままになってしまったりするので注意しましょう。
犬からの要求にすぐに応えたり、かまいすぎたりすると、気が強いだけでなくわがままな犬にしてしまいます。
そのため、飼い主さんとの関係性が悪化したり他の犬とのトラブルを引き起こしたりすることがあります。
気が強い犬との付き合い方としては、散歩や食事、遊びなど生活全般を飼い主さん主導で行うことを基本に考えましょう。
そして、ほめる時も叱る時も一貫した態度で接するようにして、犬にとって頼りがいのある存在になることが大切です。
気が強い犬であっても、信用できる頼もしい存在がそばにいれば、必要以上に気を張らずに安心して生活することができます。
まとめ
犬の「気が強い」ということは、さまざまな場面で自信を持って行動できることでもあるので、しつけや外出の際に大きなメリットになることもあるでしょう。
気が強いことは決して悪いわけではありません。
しかし、周囲の接し方によっては良くない方向に助長してしまい、わがままにしてしまったり、トラブルを招いたりする恐れがあるので気をつけましょう。