犬と会話できるインターフェイスの開発が進む!
もしも、人間と動物が言葉でコミュニケーションができたとしたらどうなるでしょうか?
そのキーワードは”インターフェイス”、それはもしかしたらあなたを救う手立てになるかもしれません。
人と動物が言葉で触れ合える?夢の新開発!
”インターフェイス”なんて、なかなか聞きなれない言葉ですね。
アニメ好きの中にはこの言葉にピンとくる人もいるかもしれませんが、インターフェイスと言えばアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のパイロットの頭についた機器があります。
これはエヴァンゲリオンとのシンクロ、即ちエヴァンゲリオンの機体とパイロットが通じ合うために必要なものです。
なんともSFチックな話ですが、実はこれが動物にも実用化しようとしています。
アメリカジョージア工科大学のコンピューター科学者、メロディ・ジャクソン氏がその開発者です。
ジャクソン氏の開発したインターフェイスとは、犬が飼い主を助けるために役立つよう開発されたものです。
飼い主の急病時に助けてくれるのはもはや人間ではない?
コンピューター科学者メロディ・ジャクソン氏が開発した動物に身に着けるインターフェイス。
その機能とは、とても先進的な技術です。
例えば、犬の飼い主に心臓病や糖尿病があったとしましょう。
これらは突然病状が急変し、処置が遅れれば命を落としかねない病気です。
もしも、その時がきてしまって、自宅には犬しかいなければ、もしかしたら犬が慌てふためいてしまい、他者を呼びに行く行動ができないかもしれませんし、仮に助けを呼びに行ったとしても、犬の呼びかけに誰もが気づけないかもしれません。
しかし、ジャクソン氏の開発したインターフェイスはこの問題を解決してくれます。
ジャクソン氏が開発したインターフェイスは「ウェアラブルコンピュータ」というもので、動物が着用可能なベスト仕様になっています。
このベストには人に言葉を伝える機能が内蔵されており、飼い主の緊急時に犬がそのベストを身に着け、他者のところへ行き、飼い主の容態を伝えるのです。
その仕組みは、ベストにレバーがついており、犬が他者を見つけた時にそのレバーを引くと「わたしのハンドラー(飼い主)が助けを求めています」という音声が発生するのです。
この機能により飼い主の危機を他者に知らせることができます。
夢のインターフェイスは”GPS機能付き”
しかし、もう一つ心配なことが残っています。
それは、肝心な飼い主の居場所です。
いくら犬が言葉で他者に飼い主の危機を伝えられたとしても、飼い主の居場所を伝えるのは困難ですね。
他者が飼い主の知り合いやご近所さんでしたらいいのですが、必ずしもそうとは限りません。その場合どのように場所を伝えればいいのでしょうか?
そこは、ジャクソン氏の技術の見せどころです。
なんと、ウェアラブルコンピュータには”GPS機能”が付いているのです。
このGPS機能があれば、その場で予め場所を把握できるので、迅速に救急車を呼ぶことができます。
こんな素晴らしいものが世に浸透すれば助かる飼い主さんが増え、保護犬の数を減らすことに繋がりますね。
今後期待できる用途
「ウェアラブルコンピュータ」に期待できることは飼い主の救助だけではありません。
人を助けることができるということは、何に期待できるかというと、災害時に人命を救助するのにとても有効的ではないかと言われています。
つまり、災害救助犬に装着できるようにすれば災害時の救助に役立てることができます。
災害救助犬は人がうまく入り込めない場所へ行き人を助けたり、人間には分からないにおいを辿って人命を救助しています。
その時にこの「ウェアラブルコンピュータ」のベストを着ていれば救助の幅が広がるのです。
また、GPS機能も付いてますし、救助の時間も短縮できますね。
さらに、盲導犬に装着することで、障害者が段差や何かの障害物にぶつかる前に犬が言葉で伝えることができます。
そうなれば、素早く障害者のけがを防ぐことができますね。
犬と会話できるインターフェイスを知って思うこと
動物と会話できるというのはとてもおもしろいことで、このまま救助のため以外の普段使いとして高度なものが開発されることと思います。
今、アニマルコミュニケーションという技術が世の中に浸透しつつありますが、万人がうまくできるというものではありません。
しかし、このインターフェイスの技術で、ペットと話ができるようになればもっと心の距離を縮めることができますね。
そして、ペットの病気やケガの早期発見に繋がることも期待できます。
このような面ではとても魅力的でとても良いものだと思います。
しかし、その反面であまりにもペットと会話ができてしまうことも考え物です。
ペットを飼う時って、この子とおしゃべりがしたくて飼うわけではないですよね。
この子のしぐさや見た目、そして何か運命を感じておうちに迎えるのであって、それは言葉では言い表せない、言葉よりも深い深いものなのです。
そして、ペットをお迎えしてから試行錯誤して、
「今どんなことを考えているのだろう?」
「何か不便はないかな?」
など一生懸命に考え、お世話するのです。
それもまたペットを飼う醍醐味ではないかと思うのです。
もちろん、病気の早期発見など体調に変化がある時には、インターフェイスはあったらいいなと思いますが、あまりにも言葉を交し合ってしまうと、余計な聞きたくない言葉までお互いに伝えあってしまって逆にストレスになってしまうのではないかと思います。
なので、もし、ペットのインターフェイスが一般化されるなら、ON、OFF機能がついたものがあればいいかななんて思いますね。
必要な時、気になる時だけスイッチをONにして言葉を受け取れるようにする、これぐらいが面白くて丁度いいのではないかと思います。
まとめ
動物と言葉を交わせるというインターフェイス。飼い主の緊急時に犬が他者に知らせ、飼い主の命を救うというのが可能なもので、これにより人命がどんどん救出さるのではないかという期待の膨らむものですね。
そして、飼い主の緊急時以外にも、盲導犬や災害救助犬に装着すれば、障害者の手助けが今よりも素早くできたり、災害救助に役立つことができるという大きな期待も背負っております。そして、もしかしたら近い将来一般家庭のペットに装着するのが当たり前の時代が来るかもしれませんね。
ユーザーのコメント
30代 女性 ちびまま
女性 ミロ
また、マシンは結局限界もあり、動物的な対話の楽しみはこれからも健在でしょう。
40代 女性 MAKI
30代 女性 さえちゃん
私は愛犬を病気て亡くしましたが、苦しみを見ていることしかできず、看病もどうやってあげたら楽になるんだろう…どうしてほしいだろうか…とずっと悩んだ時期がありました。
こんな素敵なものがあれば、きっと愛犬の気持ちを少しは理解してあげられただろうなぁと思います。
使う、使わないは飼い主が決めることですが、私は愛犬の看病中、本当に話したいと何度も思っていたので、この記事は夢のようでしたが、嬉しかったです。
30代 女性 あんず
うちの愛犬は普段からそんなに吠えないので試す価値がないのが残念ですが…
その代わり、目力がスゴくて「あ、今◯◯をして欲しいな」「こうして欲しいな」ってわかるようになりましたね(笑)
少し前テレビで、糖尿病を患った女の子の血糖値の異変を教えてくれる犬が紹介されていました。
血糖値が下がり過ぎる(低血糖症)と命の危険があるのですが、その前に本人や周りの人に教えてくれるんです。
このように、人の異変に対して犬はすごく敏感に捉える事ができるのは人にはない能力ですごいなぁと思いました。
いつか技術が進歩して本当に犬の気持ちがわかるものができたら…愛犬と会話してみたい気持ちはありますね。
でもワガママや不満も言われそうで怖いです^^;
異種族同士、言葉は通じ合えないけれどなんとなく気持ちは感じられる、今の適度な距離感が結局はいいのかなぁとも感じます。
女性 匿名
40代 女性 ぱん
などと、どの飼い主さんも思うことですよね。
もしインターフェイスにより、災害時の救助に活躍するのはとてもいいと思います。
犬とお互いに協力しあって生活が保てるなんて素晴らしいことです。
もともと犬は鼻がすぐれているので、人間が気づかない少しのにおいでも察知でき、そのため飼い主さんの体の病気などの問題を知らせてくれたという話しを幾つか聞いたことがあります。また妊娠や、事前に地震などの自然災害を察知できるそうですね。
すでに私たちに十分教えてくれていますが、もし犬と会話ができるようになったらと思うと、ワクワクします。
その反面、とても便利なインターフェイスですが、いざ話すとなったらなんか微妙な気持ちもします...犬がストレスを感じるのではないか、飼い主の私たちも要らないことを沢山考え過ぎて悩んてしまうかもしれません。現在の犬のままで満足ですし、愛犬といて毎日とても幸せなので、今のままの犬が持っている力で十分かなとも思いますし、難しいですね…