ポロポロ
発見・保護
通報を受けたのか偶然か不明ですが、ギリシャ・クレタ島の保護施設タキス・シェルター代表のタキスさんと職員が、未舗装の小道の脇に生えたオリーブの大木の下にうずくまる犬を発見して近づきます。
背中の毛は一部はげ、粉をふき、できものもある様子。耳の先がちぎれているのは、ダニによるものでしょうか。やせこけています。
足もとをみれば、爪が異様に長く、これまでまともに歩いていなかったことがわかります。通常犬の爪は、よく歩き回ることによりトリミングしなくてもちょうどよくすり切れているものです。足の毛もはげて、大小の傷だらけ。
首に太い首輪のあとがくっきり残るこの子は、鎖につながれて長年放置された犠牲者でしょう。ボロボロになってしまったため、捨てられたということです。きっと足腰も弱いでしょうね。
行くあてもなく、何が起こったかもよくわからず、ただ途方に暮れて、のどが渇いておなかがすいて、木の下にただずんでいました。
そこへやってきた人が自分に注目して、なでてあいさつを受け入れてくれる。こんなこと初めて!犬は尻尾をふり体を近づけて、さかんにフーン、フーン、と甘えた鼻声を出します。
歩き出す
体じゅうかゆくてたまらない様子。傷口をなめたり、後足でかいたりしている犬にリードをつけて歩き出すと人と同じペースでなめらかに歩きます。歩けること、仲間に入れてくれそうなことが嬉しいのですね。行き先はシェルター!水と食べ物そして人と犬仲間が待っています。
動画を見ることは保護支援にもつながります!
その後の「ナノ」
シェルターで「ナノ」と名前をもらったこの子の様子も動画になっています。是非、観てくださいね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter