重度の皮膚病から回復し幸せなセカンドライフをゲット
ひどい皮膚病の子犬
オーストラリアにあるRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)クイーンズランドに、ひどい皮膚病にかかった1匹の子犬が搬送されてきました。
子犬の名前は「フィン」生後6週です。フィンはクリスマス時期に誕生するように繁殖された子犬、いわゆる「クリスマス・パピー」でした。
元飼い主はブリーダーから「いらない」という理由でフィンを無料で譲り受けました。家族に迎えてから1週間後にフィンの体調がとても悪くなり獣医にかかる費用が捻出できないこと、看病する時間がないことを理由にRSPCAに引き渡すことになったのです。
若年性蜂窩織炎と診断
若年性蜂窩織炎とは生後1〜3ヶ月の子犬に見られる皮膚病で、顔や体に膿を含む水脹れができ、発熱や外耳炎など他にもさまざまな症状が出ます。原因ははっきり解明されていませんが、免疫異常が原因と考えられています。
RSPCA のアン獣医師のお話では、治療をせずに放っておくとひどい痛みのせいで食事をとることができずに餓死してしまう危険があるそうです。
フィンが搬送されてきた時、頭部は腫れ息も絶え絶えな状態でした。搬送されてすぐに鎮痛剤が投与され、少しでも早い痛みの緩和が図られました。その後抗生剤投与、免疫状態をコントロールする治療が開始されました。
頭部の腫れや皮膚の炎症はまだ残るものの、痛みが緩和され食事が取れるようになり3日後には子犬らしい元気が戻ってきました。
一時的な里親の元へ
フィンは、ボランティアで一時的な里親をしているジェシカさんの元でしばらく暮らすことになりました。ジェシカさん宅に来てから2日後にはすっかり馴染んでよく食べよく遊ぶようになりました。
ジェシカさんは12週間、日々の投薬、1週間に1回の診察に連れて行くなどのお世話をしてくださいました。
成長
こちらは当時生後6ヶ月のフィンです。
そして、生後8ヶ月になりました。凛々しくなりましたね!
そして、人々に助けられながら成長したフィンについに永遠のお家が決まりました!
まとめ
RSPCAクイーンズランドのCEOであるマークさんは、「人々の善意の寄付が、救える命を救うための支えになっています」と語っています。金銭面でもボランティアなどの時間的な面でも、何かしらできる範囲で命を救う手助けができたら素晴らしいことですね。
さまざまな人たちの善意と愛情で成長したフィン。早い段階で適切な治療を受けられて本当によかったですね。サポートしてくださったみなさんに感謝です。
フィンの成長の軌跡はこちら。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:RSPCA Queensland
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