慢性的な虫歯とがんに蝕まれた犬を放置した飼い主に下された判決とは

慢性的な虫歯とがんに蝕まれた犬を放置した飼い主に下された判決とは

南オーストラリアに住む男性に、飼い犬が病気で苦しんでいるのを放置したとして判決が下されました。その虐待の内容と罰則をご紹介します。

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酷い虫歯とがんに侵され

保護と治療

RSPCA (英国王立動物虐待防止協会) 南オーストラリアは、ひどい虫歯とがんに苦しむ犬「マーリー」を保護しました。

マーリーの口と鼻孔は腫れ、炎症を起こしその悪臭からは慢性的な感染症であることがわかります。 麻酔下での歯科検診によりマーリーの唇、歯茎、口の前部70%がすべて潰瘍化していることが明らかになりました。

慢性的な感染症とがんが判明したマーリー、だらりと垂れた舌が痛々しいです。

そして、口腔内の治療が行われました。

マーリーの42本の歯のうち、残すことができたのは5本だけです。

飼い主に下された判決

RSPCA南オーストラリアの獣医チームがこれまでに見た中で、このケースは最悪の慢性的な歯の疾病の1つでした。そして「適切な治療を受けさせずに放置し犬を苦しめた」として、50歳の元飼い主には「執行猶予付き2ヶ月と24日の禁固刑」が言い渡されました。

コメント欄にあるように、もっと重い罰則にすべきではという意見があります。マーリーの苦痛を考えると、確かにその意見に共感できます。

しかし、動物虐待に関してとても厳しい罰則が科せられるオーストラリアで、裁判所がこのような判決を下したのには、おそらくそれなりの理由(責任能力や情状酌量できるなどの飼い主側の事情)があったのではないかと思われます。

マーリーのひどい状態を考えると、やるせない気持ちになりますが...。

まとめ

きっと食べたり飲んだりするのにも、とても苦しかったことでしょう。言葉で伝えられない動物たちの苦しみをいち早く察してあげるのが飼い主の責任であることを再認識させられるお話です。

保護されて適切な治療を受けることができて本当によかったです。この先、マーリーが苦痛なく穏やかに暮らせることを願うばかりです。

保護当時のマーリーはこちら。

※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
 掲載YouTubeチャンネル:RSPCA SA

RSPCA South Australia

▼ 公式サイトはこちら
https://www.rspcasa.org.au/

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