1.穏やかな声と落ち着いた態度で接する
犬が一緒に生活したり、同じ時間を過ごしたりする相手として好ましいと感じるのは、穏やかで落ち着きのある、大らかなタイプです。
人間でも同じだと思いますが、感情の起伏が激しく予測のつかない言動をする相手と一緒にいると、不安やストレスを感じてしまいがちです。
「次に何が起こるかわからない」「相手が突然怒り出すかもしれない」などという不安を感じながら生活をするのは、とても嫌なものだと思います。
その反対に、常に一貫した態度を取り、穏やかな雰囲気を醸し出している人のそばにいると、安心して過ごせるのです。
また、狩猟を行う動物としての本能が残っている犬は、素早くまたは激しく動くものを見たり、甲高い声を聞いたりすると興奮してしまう気質を持っています。
そのため、バタバタと騒いで走る子どもや高い声で騒ぐ女性などに対して、警戒心を抱いたり狩猟本能が掻き立てられたりしてしまいます。
もちろん、散歩や遊びの中でテンションを上げて接することも必要ですが、基本的には大らかで余裕のある態度で接してあげるようにすることをおすすめします。
2.犬の気持ちやペースを考える
犬と仲良くなるためには、犬の気持ちを理解することがとても大切です。
犬は飼い主さんにかまってもらうことや遊んでもらうことが大好きですが、いつでもどこでもかまってもらいたいと思っているわけではありません。
ひとりで何かに夢中になっている時や疲れて休んでいる時は放っておいて欲しいと思っていることもあるでしょう。
しかし、犬は人間と同様の言葉を話すことができないため、その気持ちをしっかりと理解するためにはボディランゲージや表情などから読み取ることが必要です。
日常生活のリズムはもちろん、遊びやお出かけに関してもついつい飼い主さんのペースで動いてしまいがちですが、その際にも犬の気持ちやペースを少し考えてあげてくださいね。
3.犬の気質に合わせた遊びを提供する
犬は頭や体を使って遊ぶことが大好きです。特に、犬種や性格の特性に合わせた遊びやコミュニケーションを行うことで、本能的な欲求が満たされて喜びを感じてくれます。
例えば、狩りの獲物を回収して相棒のもとに帰ってくる仕事をしていた犬はボール投げなどの遊びを、水場で仕事をしていた犬は川や湖などで遊ぶことを好む傾向があります。
そうした遊びを一緒にしてくれる相手を「パートナー」と考えるようになり、信頼関係を築くことにもつながります。
また、そうした本能的な欲求が満たされると、体力的にも精神的にも満足してストレスが溜まりにくく、いたずらや問題行動を減らすこともできると考えられています。
4.スキンシップやマッサージをたくさんする
犬は飼い主さんとのスキンシップをとても好み、それが不足することで不安やストレスを溜めこんでしまうこともさえもあるのです。
そのため、日常的にたっぷりとスキンシップを取ることは、飼い主さんと愛犬の関係性を強くする上で大切なポイントです。
ただし、犬はどのような触られ方をしてもうれしいというわけではありません。
一般的には首やあごの下、お腹などをなでられると喜ぶ犬が多いとされていますが、触られる相手との関係性や犬の性格によって好む場所が異なります。
そのため、スキンシップやマッサージでコミュニケーションを取る時には、犬の表情や態度などから反応を確認するようにしましょう。
まとめ
犬を喜ばせて仲良くなるために大切なことは、犬の性格をしっかりと把握して気持ちを理解しようとすることです。
遊びやスキンシップなどでコミュニケーションを取ることも大切ですが、それらをする際にも飼い主さんの都合だけで一方的に行うのではなく、犬の反応を確認しながら気持ちを通じさせることを意識しましょう。
そうすることで、犬は飼い主さんに対して「自分のことを理解してくれている」と感じることができるので、より一層信頼を置くことができるのです。