困難を「乗り越えて」保護活動
通報・発見
墓地に捨てられた犬の保護依頼で、ロスアンジェルスの保護団体 Hope for Paws が夜の保護活動にかけつけました。夜の墓地こわい…などと言っていられません!
すでに閉門しているので、申し訳ないけれど塀を乗り越えてこっそり入ります…気をつけて!
身軽な女性がまず墓地側の地面に降りると、ちょうど道路の下を貫通する地下のトンネルわき。すぐそこに犬が隠れていました!食べ物を投げると、拾って食べてくれました。
犬はかなり高齢のよう。地面に落ちた食べものをすぐに見つけられません。もしかしたら視力を失っているのかも。
目も耳も足腰も弱っているため、突然上から人が降って来ても逃げなかったのですね。
保護
そうと分かったので、すぐにワイヤリードで犬をつかまえました。
頭を振って少し抵抗しましたが成す術(すべ)もなく、という感じです。吠えたりうなったり、牙を見せることもありませんでした。
「カシミア」と名づけました。この子を塀の向こうに引き上げるのが難題です。
実はかつて、同じ場所でウサギを保護したことがあるそうです!
コンクリートの塀と金網を登りきった男性リーダーに女性が下から声をかけました。「やったね、おサルさん!」
犬は抱えあげられて、おとなしく車に乗せられました。最後に女性が2m超の塀を乗り越えなければなりません。
通りがかりの男性も加勢して、彼女はがんばりました。動画で見てあげてください!
とりあえず、不法侵入者として通報されなくてよかったです…。
ケア
推定15歳のカシミア、視力は少しはあるようです。
高齢犬が捨てられて右も左もわからず、のどは乾いておなかも空いて、ただただぼんやり立っていた…切ないです。
最後に体をきれいにしましょう。疲れてへたり込んだカシミアは、おとなしく洗われています。
「飼い主が犬の面倒を見切れなくなった場合にどうするか、早いうちから計画してください。」と団体は訴えます。命を預かる飼い主の責任として…。
それから
濡れた体をしっかり乾かして包んで温めます。高齢犬は体温がうばわれがちですからね。
高齢犬を引き受けている一時預かり施設に移ったカシミアを、数日後に訪れてみました。なんと若返ってる!すぐに近寄ってくれました。
他の犬たちも皆、高齢です。若い犬たちのように興奮してやたら走り回ることもなく、のんびりとした雰囲気に包まれています。
これが高齢犬のよいところ。独特のかわいらしさがありますね。笑
高齢犬の命は数年のうちに消えるかもしれません。そのとき安心させてあげられて、できるだけ安楽に幸せに旅立たせてあげることができたら…。
飼い主は悲しみの中にも感謝と満足感、そしてたくさんの幸せな思い出で幸福感にさえ包まれることも。犬はそれを私たちに与えてくれます。
旅立つまでの時間をどうやって幸せに過ごさせるか、しっかり考えてあげたいですね。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
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