逃げないで…咬まないで…
通報・発見
路上暮らしの犬2匹の保護依頼をうけて、保護団体Hope for Paws がやってきました。
そこにはボロボロでよく似た2匹の犬が…。しかもそのうち1匹は、足先を失っているようなのです。
2匹は見られていると悟って固まっています。
住宅の庭へ誘導
道路上は危険なので、2匹を安全な場所に誘導する策を考えます。
近くの民家の庭に食べ物で誘い込んで門を閉めることに決定!交渉すると、家の人は快く許可してくれました。
2匹は警戒しながらも食べ物につられて近づいてきます。
足先がない犬の足の状況はまだよく見えませんが、どうやら後足の1本が切断されて骨が露出しているらしく、跳ねるように歩いています。
女性が食べ物を持って庭に入ると、犬たちはそれを追って中に入って行きました!でも特に後から来た子は絶賛警戒中、門から出たり入ったりします。
ここは焦らずガマン、ガマン。
おし、2匹とも庭の奥まで入った!
車に待機して撮影していたリーダーがそっと外へ出て、門を閉めることに成功。それに気づいた犬たちは焦って出口を求めて走り回ります。
1度布リードを首にかけようとして失敗すると、ケガをしたこの子は歯をむき出してイーッ!かなり人に不信感を抱いているようです。
でも目の前に大きなハンバーガーを差し出されると、やっぱり目が釘付け…。が、人の手が近づくと歯をむいて威嚇の繰り返し!
犬たちも必死です。咬まれないように気をつけて!
これはケガをしていない方の子です。
あ、手から直接食べた!そして一瞬のすきをついて、女性が犬に投げ縄。上手にリードを装着しました。
犬も少し落ち着いたようです。この子は「ロレンス」名付けました。
ケガをした子も、この通り上手に布リードをかけました。この子は「ハドソン」と命名。
ハドソンは緊張のためか、手から直接食べ物を受け取りません。おなかすいてるはずなんですけどねえ。
苦労のすえ、何とか2匹ともそれぞれ小さなキャリーケースに入れることができました。
ハドソンはキャンキャン叫び跳ね回って抵抗しましたよ、その頑張りは必見です!
ケア
さっそく病院で2匹の健康状態を検査します。
ロレンスはすぐに状況に慣れて、ここは安全だと理解した途端にシッポがピョコピョコ揺れ始めました!
これから毛刈り、続いてシャワーが待っています。この灰色でベタベタな体が、どんな大変身をとげるでしょう?楽しみです!
問題は、ひどいケガをしていて緊張マックスのハドソン。でも、ここまできたらもう、さっきまでのように暴れることはなく、回りをキョロキョロ見回しています。
結局、右後足が切断されているのがわかりました。まだ痛みがある様子です。
軽く麻酔をして毛刈り、半分眠った状態で体を洗います。
それから
ハドソンは翌日に手術で切断された足をきれいにして縫合しました。命取りにもなる感染症にかかる前に処置できたのは不幸中の幸いです。
交通事故にでもあったのでしょうか。人を極度に恐れるのも、ケガのせいもあったのでしょう。
一時預かり施設で、その心理的ケアもしてゆくことになりました。そのかいあってロレンスは言うに及ばず、ハドソンの心も開かれていきました。その様子を見ると心が温かくなります。
動画をどうぞ。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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