犬がたまにトイレに失敗してしまう時の心理6選
トイレトレーニングを積み重ね、もうすっかり完璧にトイレをしていたはずの愛犬が…。ある日突然トイレを失敗したのを目撃すると、飼い主として動揺するものです。
思わず「ダメでしょ!」と愛犬を注意してしまう飼い主さんも多いでしょう。しかし、なぜトイレを失敗したのか…?とその原因を考えると、不安や心配な気持ちにもなるものです。
犬がトイレを失敗するのは何らかの原因が絡んでいます。気になる方は、ここでご紹介する「犬がたまにトイレに失敗してしまう時の心理6選」の中から当てはまるものがないか確かめてみてください。
1.トイレはどこ?
犬がトイレの場所を認識するまでの道のりは長く、覚えたように見えて実はトイレの場所が今ひとつわからずに迷っていることもあります。
- トイレトレーニングが足りていない
- 引っ越しをするなど環境に変化がある
- トイレの場所を変えた
- トイレと認識しにくい場所である
このような原因があればその可能性があります。
犬が部屋をキョロキョロする様子が見られるなら、「トイレはどこ?ここでいいの?」とあやふやな気持ちになっているのでしょう。
その場合は、愛犬が快適になれるトイレなのか見直した上で、もう一度トイレトレーニングを行っていきましょう。
2.理想的なトイレではない
実は犬というのは綺麗好きなんです。愛犬にとって理想的なトイレではないために失敗するパターンも考えられます。
- トイレが汚れている
- 人目につく場所にある
- 足元が気に入らない
- 気になるニオイがする
- トイレが狭い
- 寝床にトイレがある
犬は排泄前にくるくる回る癖があるので、狭い場所のトイレも嫌がります。子犬の頃から同じトイレをお使いの方は、サイズの見直しをしてみてください。
また、ほかの犬やペットなどのニオイがないかも合わせてチェックしてみましょう。
多頭飼いの方は、頭数分だけトイレを確保してあげてください。自分の寝床の隣でトイレをするのも犬は嫌がるので、トイレと寝床は分けておくことをおすすめします。
3.不安な気持ちがいっぱい
「不安だな、寂しいな」という気持ちに襲われてしまう、いわゆる分離不安症が原因で犬がトイレを失敗している可能性も考えられます。
飼い主さんと離れただけでワンワン吠え続けたり、破壊行動を起こす場合は症状が出ている可能性も考えられるでしょう。
留守番中ばかり犬がトイレを失敗したり、ほかにも問題行動が見られる場合はストレスが原因になっていないか疑ってみてください。
4.かまってほしい
犬が時々なぜかトイレを失敗するのは、「かまってほしい」というサインかもしれません。飼い主さんはトイレを失敗したことに対して叱っているつもりでも、犬は「遊んでもらえる」と解釈することがよくあります。
つまり、「トイレを失敗すれば遊んでもらえる」と犬が思い込んでいるため、わざと粗相をしている可能性があるということです。
寂しさから起こす犬の行動なので、お散歩や遊び時間が足りていないか、犬との接し方に問題はないか見直す必要があるでしょう。
5.なぜかトイレを我慢できない
ちょっと心配なのが、犬が尿意や便意がわからない様子が見られる場です。「なぜかトイレを我慢できない」と犬本人が戸惑っている場合は、心理的なショックを与えないためにも叱らずに様子を見守ってみてください。
もしかすると次のような病気が原因かもしれません。
- 膀胱炎
- 結石症
- 尿失禁
- 足腰の痛み
病気によって頻繁に尿意を感じてしまったり、排尿コントロールが難しくなってしまう場合があります。ケガや痛みのために排尿困難になっていないかも注意深く見てください。
また、犬は避妊手術による依存症によって尿失禁を引き起こすことがあります。特にオス犬は発症しやすいので、もし気がかりがあれば早めに獣医師へご相談ください。
6.老化でトイレを失敗してしまう
犬がトイレの失敗を繰り返すようになってきたら、病気とともに老化の可能性も考えてみましょう。高齢犬は認知症によってトイレの失敗をしてしまうことが増えてきます。
先ほどの病気を含めてトイレコントロールが難しくなってきたら、ペットシーツを敷き詰める、ペット用おむつを履かせるなどの対処を行いながら過ごしやすい環境へと工夫してあげてください。
まとめ
急に犬がトイレを失敗するようになった時は、注意する前に「なぜなんだろう?」と心理を考えてあげることが大切です。犬の様子を見守りながら原因を探っていきましょう。
飼い主さん側のしつけが原因であることもありますが、中には病気やケガ、または老化が原因となっている場合があります。
早期発見するためにも、愛犬とのコミュニケーションを取る時間は大切にしたいものですね。