ドッグフードでガン予防ができる!?
岐阜大学比較がんセンターは2015年08月19日に、犬のガンを予防するドッグフードの開発を行うと発表しました。
センター長の丸尾教授によると、ガンは犬の死因として、とても多く、そこでガンに対して予防効果のあるドッグフードの開発を始めたそうです。
どんな研究?
チームは開発の段階で、植物エキスの有用性に気が付き、人間の大腸がん細胞に120種類の植物エキスをかけ、がん細胞に対して効果のある植物エキスを見つけました。
特に効果があったのは2種類で、『緑茶』と『ローズマリー』だそうです。
この2種類が入ったドッグフードを作り、犬の中でも特にガンになりやすいとされている、ゴールデンレトリバーを対象にした試験を開始するということです。
ゴールデンレトリバーとその飼い主さん達には是非協力してほしいですね。
試験の内容は?
『緑茶』と『ローズマリー』が入ったドッグフードを食べた犬100頭と入っていないドッグフードを食べた犬100頭を3年間観察する、といった試験です。
もし試作したドッグフードを与えた犬たちに効果があれば、商品化へと進むそうです。
犬のガンのリスクについて
犬の死因で最も多いのが、ガンだと言われています。10歳以上の犬の死亡率の約50%はガンだといいます。
また、全年齢の死因の25%がガンだと言われており、つまり、4頭のうち1頭はガンで亡くなっているということになりますね。
犬の寿命が延びたことにより、人間と同じように体の機能や新陳代謝が低下してガンになりやすくなっています。
昔はガンや成人病になる前に亡くなっていました。
現在は、環境が良くなり寿命が延びたためガンが死因のトップにきていると言えるでしょう。10歳以上の犬もざらにいますね。
寿命が伸びるのは良いことなのですが、そのぶん健康管理にも気をつけなければなりません。
これは人間と同じで、食事、睡眠、運動、これらに気をつけて体調管理をしないと病気にかかるリスクはぐんと高くなります。
ガンの種類
一言にガンと言っても様々な種類があります。
乳腺腫瘍
これらのうちで最も犬がかかりやすいのが『乳腺腫瘍』です。
6歳以上のメスに多く、乳腺の部分にしこりができるのが特徴です。
悪性であれば手術で切除しなければなりませんが、腫瘍のうち50%は良性であると言われています。
脂肪腫
これも6歳以上の犬にみられるもので、比較的取りやすい腫瘍と言われています。発生する場所によっては歩き方に異常が見られることもあります。
骨肉腫
大型犬の長骨にできやすい骨にできるガンです。
足を引きずるように歩くのが特徴で、激しい痛みを伴います。
肺に転移するケースが多いため、断脚する必要があるそうです。
リンパ腫
犬の場合、リンパ腫の中でも多発型リンパ腫の発生率が最も多く、顎の下、脇、股、首などにできます。皮膚や消化管にもリンパ腫は発生します。 治療としては抗癌剤が多く使われています
ガンにかかりやすい犬種
ではガンにかかりやすい犬種を見ていきましょう。
犬種によってガンの発症率が異なりますので、それも参考にしてください。
- ゴールデンレトリバー(15.4%)
- パグ(11.8%)
- ラブラドールレトリバー(11.6%)
- ミニチュアシュナウザー(9.1%)
- コーギー(8.3%)
やはりゴールデン・レトリーバーが最もガンを発症しやすい犬種のようです。続いてパグ、そしてラブラドール・レトリバー。
この犬種が全てガンを発症するわけでもないのですが、気をつけるに越したことはありませんね。
肥満は病気を引き起こす要因となります。ガン以外の病気になることも考えられます。
愛犬の食事をコントロールすることで、ガンや他の病気にかかるリスクを抑えることができるでしょう。
その食事に開発中のドッグフードを与えることで、ガンの予防ができれば素晴らしいことです!
まとめ
10歳以上の犬の死因の大半を占めるガン。
私の犬も14歳のときに複数のガンが見つかりました。
もしドッグフードで予防できるとしたら……とても喜ばしいことです!
もしかしたら、将来的にはガンで亡くなる犬が少なくなるかもしれないのですからね!
少しでも長く愛犬と一緒に居たいというのは、飼い主さん達皆の願いではないでしょうか?
そのためにガンを克服するのは必要不可欠かと思います。
現在はゴールデン・レトリーバーの飼い主さん達に協力してもらい、実験している段階のようです。協力してくれる飼い主さん達とゴールデン・レトリーバー達にも感謝しなければなりませんね。