お腹を見せる
わんこが地面に背中をつけて転がる、いわゆる『ヘソ天』。このお腹を見せるという行動は一般的には「服従」「降参」の仕草と考えられがちですが、それだけではなく大好きな人に対しての親愛行動でもあります。
わんこにとってお腹は急所の1つですから、それをさらけ出すということは相手をそれだけ信頼しているという証です。特に大好きな人の前でお腹を出したときは「お腹を撫でて」「かまって」という意思表示であることが多いよう。愛犬がお腹を見せて期待のまなざしを寄せてきていたら、たくさん撫でて可愛がってあげましょう。
手を舐める
愛犬が手をペロペロと舐めてくると「さっき食べたごはんの味がするのかな?」などと思ってしまうかもしれません。もちろん、おいしい味や匂いに惹きつけられて舐めているときもないとはいえません。
ですが、わんこが手を舐めるのには「あなたが大好き」もっと言うと「いつも遊んだり撫でたりしてくれる、あなたのこの手が大好き!」という意味もあるのです。
これは子犬のころ、母犬を舐めておっぱいや遊びをせがんでいた名残りと考えられます。あなたを母犬のように慕い、甘えているからこその仕草なのでしょう。
お尻をくっつける
ソファやベッドに座っているとき、愛犬が隣に寄ってきてお尻をくっつけてくつろぎはじめた!なんてことはありませんか?「お尻を向けるなんて失礼なやつだなあ」と思わないでください。
確かに日本の礼節では「相手にお尻を向ける」のは無礼な行為とされていますが、わんこの世界ではむしろ大好きな人にしかしない特別な仕草なのです。
野生界では背中やお尻を向けるということは、自分の隙を見せる行為であり大きな危険を伴います。そのお尻をくっつけてくるということは、相手を全面的に信頼しているという証です。
ヒコーキ耳をする
ふだん立ち耳のわんこが耳をペタッと横に伏せる、いわゆる『ヒコーキ耳』。ヒコーキ耳で笑顔を見せるわんこの姿に癒される人も多く、SNSでもたびたび話題になっていますよね。
まるで頭を撫でやすくしてくれているかのようなこの仕草ですが、実は頭を広く丸く見せることで赤ちゃんのマネをしていると考えられています。
つまり「ぼくはまだ小さくて弱い赤ちゃんだから、かまって!」と甘えん坊アピールをしているのです。わんこが甘えん坊アピールをするのは、心から大好きで、親のように信頼し尊敬している相手に限られます。
実際に家族の中でも「お父さんが撫でるときはヒコーキ耳をするのに、お母さんのときにはしない」といった差別化現象が現れることもあるんです。ただでさえ可愛いヒコーキ耳ですが、理由を知るとますます愛しくなりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?言葉が交わせないわんこと暮らしていると「私は本当にこの子に好かれているのかな?」「ただの餌やりマシーンと思われてないかな?」と不安になることもありますよね。
愛犬が今回ご紹介したような仕草をしたら、いったんは安心していいかもしれません。ですが忘れてはいけないのは、信頼関係は失うのは一瞬のこともあるということです。愛犬の大好きサインを見つけたら、その「大好き」に報いられるよう一層の愛情を注いでいきたいものです。