犬が下を向いている時の心理4選

犬が下を向いている時の心理4選

いつも笑顔で見上げてくる愛犬が下を向いている時はありませんか?なんだが寂し気な表情だと少し心配になってしまうかもしれませんね。この記事では犬が下を向いている時の心理をご紹介いたします。

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犬のカーミングシグナル

下を向く柴犬

カーミングシグナルという言葉を聞いたことはありますか?犬のカーミングシグナルとは必要のない争いごとを避けたり、相手や自分自身の感情を落ち着かせるために使われるボディランゲージのこと。

基本的には不安感、またストレスや緊張感を抱いた時のボディランゲージになります。「犬が下を向く」というボディランゲージは全てとは言えませんが、カーミングシグナルのこともあるようです。

犬が下を向いている時の心理4選

うつむくトイプードル

1.相手に敵意がなことの表れ

お散歩中に他の犬とすれ違う時やイタズラをした後、飼い主さんに叱られている時に下を向いた場合は「あなたに敵意はないですよ」という心理の表れ。下を向くということは質全的に相手から目をそらす行為になりますよね。

犬同士の社会では相手と目をしっかり見つめ合う行為は威嚇のサインになります。そっと下を向いて目をそらすことで敵意はないと示しているのです。相手が犬であっても人であっても「苦手だな」「自分より強そうだな…」と感じている相手に見せるボディランゲージになります。

2.気持ちを落ち着かせるため

犬は緊張した時や興奮した時に気持ちを落ち着かせるためにも、ふっと視線を下に向けることがあります。

例えば花火や掃除機など大きな音が苦手な犬は、その音に緊張して下を向くことも。緊張感に加え恐怖心も抱いているため体勢自体が低くなっていることが多いと思います。

また、飼い主さんの帰宅時や遊んでいる最中に楽しすぎて気持ちが高まり興奮してしまった時に、自らの気持ちを落ち着かせるため下を向くことも。この場合、嬉しい気持ちを落ち着かせようとしているので尻尾がブンブン振られていることが多いようです。

愛犬自ら気持ちを落ち着かせようとするこの行動は、飼い主さんとの信頼関係が築かれている証でもあります。気持ちが落ち着くまで待ってあげましょうね。

3.触られたくない

愛犬の頭を撫でようと手を伸ばした時に下を向いた時はリアクション通りの心理で「触ってほしくない」「やめて…」と思っているよう。

実は頭を撫でられることが好きではない犬は割と多くいます。特に初対面の相手であれば、不意に視界に入らない頭上から手が下りてくることに恐怖心を抱く犬も少なくないよう。

基本的に信頼関係が築かれている飼い主さんに頭を撫でらることを好む犬は多いですが、なかにはどうしても好まない個体もいるようです。また、過去に頭を叩かれた嫌な記憶が残っていたり、束縛を嫌う性格の犬も撫でようとすると頭を下げて下を向くことがあるようです。

4.ニオイに集中している

お散歩中に下を向いたままずっと歩いている時は、ニオイを嗅ぐことに夢中になっているよう。犬にとってニオイを嗅ぐという行為は、人間にとって目で物を見る感覚にとても近いのです。日頃から歩いているお散歩コースでも毎日しっかりニオイを嗅ぐことで情報収集しています。

ニオイを嗅ぐことで好奇心が満たされることも多いので、誤飲や誤食に気をつけて出来るだけニオイ嗅ぎをさせてあげましょう。

体調不良や老化のことも!?

歩く老犬

犬が下を向くのは、感情表現だけでなく身体的な問題で頭が下がってしまうこともあるようです。例えば、吐き気をもよおしている時は頭がグッと下がることが多いですし、体のどこかに出ている痛みを耐える時にも下を向いて小刻みに震えることがあります。特に痛みが強烈な椎間板ヘルニアなどでは、下を向いたまま首の向きを変えられず痛くて鳴いてしまうこともあります。

また老犬になると筋力の低下により重たい頭を支えらなくなり首が下がってしまうことも。筋力の低下のみで首が下がっている時は特に痛みはないようですが、頭を支えるのが辛く伏せの姿勢で休んでいることも多いでしょう。

老犬に発症しやすい頭が下がる病気は前庭疾患。頭が斜めに傾く、突然ふらつく、ぐるぐる旋回する、嘔吐や食欲不振などの症状があります。愛犬の姿勢のチェックと共に症状が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

野原で真下を向く柴犬

犬が下を向いている時にも様々な心理があるようですね。ただ単純に「下を向いている」という姿勢だけではなく、耳や尻尾の動きなども一緒に確認すると愛犬の心理も把握しやすいと思います。頻繁に見かける姿勢ではあまりないと思うので、愛犬が下を向いていたら注意深く観察してみましょう。

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